昨年、県内で検挙された刑法犯少年が、5年ぶりに増加したことが県警少年課のまとめで明らかになった。前年比68人増の1199人。全国的に減少傾向にある中での増加で、理由はよく分かっていない。少年課は対応に苦慮している。
逮捕された少年は37人増の201人。うち傷害や恐喝など「粗暴犯」の疑いでの逮捕者は延べ50人に上り、前年の23人から2倍以上に増加した。集団で個人や少数を呼び出す傾向が強い。
非行の入り口になりやすい「初発型非行」の典型とされるオートバイ盗の検挙は、36人増の113人。同じ初発型の万引は、全体では減ったが14歳未満が19人増の143人となり、低年齢化がうかがえる。
全国統計は未発表だが、前年の10万3000人より少なくなるのは確実という。
なぜ滋賀で増加に転じたのか、少年課は「はっきりしないのが現状。取り締まりを強めた結果とも考えられ、一概に犯罪が増えたとは言い切れない」としている。
県内の未成年者人口は1月1日現在で28万7000人。毎年、1000-3000人ずつ減少している。 (妹尾聡太)
(2月4日付け中日新聞・電子版)
http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20090204/CK2009020402000001.html