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【1102/221:企業誘致】野洲市、工業振興助成6億円未払い 想定超える申請数

2011-02-24 00:31:37 | Weblog
 野洲市が企業誘致を目的に2005年度から始めた工業振興助成金をめぐり、交付決定された約15億5千万円のうち約6億円の支払いが滞っていることがわかった。助成金の申請自体は07年度末に打ち切ったが、想定を超える件数の申請があったうえ、市財政の急激な悪化が背景にあるという。市の新年度当初予算案で計上できたのは、わずか5千万円で、支払い方針をめぐって市と企業との間で協議が続いている。

 市商工観光課によると、工業振興助成金は企業立地の推進や雇用の創出などを目的としており、市内に工場建設を計画している企業に対し、用地取得費の2割を助成するなどしていた。

 05年度から受付を始め、初年度は交付決定された全額の約1億3千万円を助成したが、06年度は助成額が6億を超え、支払いが間に合わなくなったという。このため、市は申請を07年度末で打ち切ったが、3年間で決まった助成額は23社を対象に総額15億5千万円に上った。

 制度上、交付決定から5年程度で助成する決まりで、06~10年度は5千万~3億7千万円を交付してきたが、現在も17社に対し約6億円分が未払いになっている。

 助成の遅れによる市外への転出や倒産などの影響はないというが、企業からは「金融機関への返済めどが立たず、早く計画を示して欲しい」などと求められていた。市では4月末に、各企業に今後の支払い方針を示すとしている。山仲善彰市長は毎年5千万円程度を計上し、今後12年以内に支払いを終えたいと説明。今回の事態について「本来は基金を積んで対応すべきだった。毎年の予算から賄うのは無理があった」と話した。

 同市には、村田製作所やオムロン、京セラなどのIT関連の大手企業が相次いで進出。同市は07年10月に、県内初の企業立地促進法の適用を受け、IT産業の集積を目指し、積極的な企業誘致を進めていた。

(2月23日付け朝日新聞・電子版)

http://mytown.asahi.com/areanews/shiga/OSK201102220120.html

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