滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

編集:市民運動ネットワーク滋賀・事務局(TEL:FAX077-522-5415)

【1002/43:裁判員裁判】傷害致死事件で懲役9年の判決 / 初の「被害者参加制度」

2010-02-06 00:00:06 | Weblog
 同居する男性に暴行を加えて死亡させたとして傷害致死罪に問われた湖南市水戸町、無職池田薫被告(23)の裁判員裁判の判決が2月4日、大津地裁であった。坪井祐子裁判長は「若い被害者の生命が理不尽に絶たれ、結果は重大である」として懲役9年(求刑懲役12年)を言い渡した。

 判決によると、池田被告は昨年7月、湖南市正福寺の墓地駐車場で、同市水戸町、無職本庄一善さん(当時19)に顔や腹を殴るけるなどの暴行を加え、意識を失った本庄さんを車内に放置し、約10時間後に脳腫脹(しゅ・ちょう)で死亡させたとされる。当時、池田被告と本庄さんらはアパートの空き部屋に同居し、本庄さんが車のドアを開け閉めする音を立てたため、無断で暮らしていることが発覚すると立腹して暴行に及んだという。

 今回の裁判では、県内の裁判員裁判で初めて「被害者参加制度」が適用され、本庄さんの父・弥一さん(54)=長浜市=が3日の法廷に立ち、池田被告に「命で償ってほしい」などと訴えた。判決後、弥一さんは量刑について「決まったことだから仕方ないが、不足していると思う。できることなら息子を返してもらいたい」と話した。

 判決後に予定されていた裁判員と補充裁判員の記者会見は全員が欠席した。全員の欠席は大津地裁では3回目。

【関連ニュース番号:1002/22、2月3日】

(2月5日付け朝日新聞・電子版:同日付け毎日・中日の電子版なども報道)

http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000271002050001
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20100205ddlk25040417000c.html
http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20100205/CK2010020502000003.html

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