滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

編集:市民運動ネットワーク滋賀・事務局(TEL:FAX077-522-5415)

【0906/258:路上喫煙禁止】大津市、路上禁煙あすから/看板、路面表示で周知

2009-07-01 00:09:02 | Weblog

【写真:7月1日から路上喫煙の禁止区域になることを知らせる看板(大津市のJR大津京駅前で)】

 大津市内の主要駅や有名社寺などの周辺で喫煙を禁じる条例が、7月1日から施行される。愛煙家や嫌煙家からは「野外なら吸っても構わないのでは」「市内全域で禁止するべき」などの意見が寄せられたが、市は「“共存”を図るためには、まずは喫煙マナーの向上が大切」と理解を求め、条例の周知を図っている。

 受動喫煙による健康被害や、歩行中のたばこの火で他人にやけどをさせることなどを防ぐため制定。同様の条例は2002年、東京都千代田区が初めて作った。

 大津市の「路上喫煙等防止条例」では、市内全域の路上で喫煙しないよう市民らに求める。そのうえで、特に多くの人が集まる〈1〉京阪坂本駅〈2〉JR大津京駅・京阪皇子山駅〈3〉京阪三井寺駅〈4〉京阪浜大津駅〈5〉JR大津駅〈6〉JR膳所駅〈7〉JR石山駅〈8〉京阪石山寺駅〈9〉JR瀬田駅――の各周辺は、喫煙の禁止区域に設定した。罰則はない。

 禁止区域とした域内の14地点で市が昨年11月25日に行った調査では、歩行者全体(3万2373人)の1・47%にあたる477人が路上で喫煙。計379本の吸い殻を回収した。市はすでに、区域内に条例施行を知らせる55基の看板や約100枚の路面表示材を設置。英語も併用したほか、伝統的な建造物が多く残る坂本地区では、派手な色を抑えたものも別注した。

 一方、区域によっては灰皿を設置する「マナースポット」を確保。1日から京阪神近郊のJR駅が全面禁煙になることもあり、市は「一律に喫煙者を閉め出すことが条例の目的ではない。最小限の喫煙場所を確保して分煙を図りつつ、『屋外でもむやみに吸ってはいけない』との意識を浸透させたい」と説明する。

 施行日の1日早朝は目片信市長らがJR石山駅前で啓発活動を実施。同日から市シルバー人材センターの計14人が啓発員となり、2人一組で区域を巡回し、禁煙を促していく。

 同様の条例は草津、彦根、長浜各市でもすでに実施され、「歩きたばこ」や吸い殻のポイ捨てが減るなどの効果が出ているという。

【関連ニュース番号:0906/256、6月30日;0906/67、6月8日など】

(6月30日付け読売新聞・電子版:7月1日付け毎日・中日の電子版なども報道)

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shiga/news/20090629-OYT8T01214.htm
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20090701ddlk25010485000c.html


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