【１１０９/８４：救急医療】県内初のドクターカー活動へ 済生会滋賀県病院に配備

【写真：ドクターカーを前に、携行する薬剤を点検する医師（栗東市・済生会滋賀県病院）】

　県内で初めて、現場出動型のドクターカー導入を始める栗東市の済生会滋賀県病院と湖南広域消防局は９月９日、運用に関する協定書を同病院で取り交わした。１２日から運用を始める。

　ドクターカーは、救急車をベースにしているが、１種類しか薬剤を装備しない一般の救急車と異なり、数十種類の薬剤や外科治療を行える器具なども備える。

　ドクターカーは同病院に配備される。１１９番通報を受けた同消防局が、緊急に治療を要すると判断して同病院へ要請すると、医師と看護師がドクターカーに乗って現場へ赴く。同消防局からも救急車が急行。先着した救急車に、後から医師や看護師が乗り込むなど、２台で連携して病院へ搬送する。

　同病院の救命救急センター救急科の塩見直人部長は、病院への搬送途中から医師が治療することで「心肺停止状態や重度の外傷を負った患者の救命率が向上する」と期待する。

　運用時間は平日の午前８時半から午後５時。ドクターカーで搬送された場合、保険診療となる。地域の開業医からの要請で、重症患者の病院搬送も担う。

（９月９日付け京都新聞・電子版：１０日付け毎日・電子版なども報道）

http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20110909000130
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20110910ddlk25040610000c.html