福井県の西川知事は5月20日の記者会見で、海江田万里経済産業相が原発の過酷事故対策を「適切」と評価し、停止中の原発の再稼働を促したことに対し「状況は変わっていない」と述べ、現段階では再稼働を認めない考えをあらためて表明した。
経産省原子力安全・保安院からは21日、黒木慎一審議官が来県して満田誉副知事に安全対策などを説明する予定。知事は「十分趣旨をお聞きすることが大事」としたものの、県が求めてきた高経年化(老朽化)や地震が福島第1原発事故に与えた影響、浜岡原発だけを停止させた合理的な理由がいまだに不明瞭だとして、国の対応は不十分との認識を重ねて示した。
安全対策に関しても、定期検査で現在止まっている原発に導入する対策、1、2年で実施する対策、長期的に取り組む対策といった工程表の明示が必要だとした。
海江田経産相が、再稼働を求める理由に電力供給の窮迫や経済への影響を挙げた点に対しては、経済の観点を考慮せずに浜岡原発を停止させた判断と矛盾すると指摘し、「安全」と「経済」の二者択一で論じるべきではないと批判した。その上で「(立地道県が求める)答えを早く出して問題を解決しようとするのが政治的な努め」と述べた。
(6月20日付け福井新聞・電子版)
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/politics/28759.html
経産省原子力安全・保安院からは21日、黒木慎一審議官が来県して満田誉副知事に安全対策などを説明する予定。知事は「十分趣旨をお聞きすることが大事」としたものの、県が求めてきた高経年化(老朽化)や地震が福島第1原発事故に与えた影響、浜岡原発だけを停止させた合理的な理由がいまだに不明瞭だとして、国の対応は不十分との認識を重ねて示した。
安全対策に関しても、定期検査で現在止まっている原発に導入する対策、1、2年で実施する対策、長期的に取り組む対策といった工程表の明示が必要だとした。
海江田経産相が、再稼働を求める理由に電力供給の窮迫や経済への影響を挙げた点に対しては、経済の観点を考慮せずに浜岡原発を停止させた判断と矛盾すると指摘し、「安全」と「経済」の二者択一で論じるべきではないと批判した。その上で「(立地道県が求める)答えを早く出して問題を解決しようとするのが政治的な努め」と述べた。
(6月20日付け福井新聞・電子版)
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/politics/28759.html