滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

編集:市民運動ネットワーク滋賀・事務局(TEL:FAX077-522-5415)

【1106/149:議員定数・報酬削減】議員定数10減を提案へ / 滋賀県議会、民主会派

2011-06-16 23:55:03 | Weblog
 滋賀県議会の会派「民主党・県民ネットワーク」は6月16日、6月定例県議会に議員定数を現行から10減らして37とする条例案を提案する方針を明らかにした。「自民党県議会議員団」がすでに打ち出している議員報酬の削減についても、同じく2割カットを提案する。

 会派代表者会議に示した条例案は、議員定数を大津、彦根、長浜、近江八幡、甲賀、野洲、高島、東近江、米原の各市選挙区で現行から1ずつ減らす。愛知郡と犬上郡は現状は各1だが、条例案では愛知郡犬上郡選挙区で1にしている。

 議員報酬を2割削減する条例改正案は、議長が現在の月額104万円から83万2千円、副議長が90万円から72万円、議員が84万円から67万2千円に変更する。自民案は4年間の適用だが、民主案は期限を設けない。

 夏と冬の期末手当にも2割削減を適用する。加算額を10%削減する自民案よりも削減額は大きくなる。

 民主党・県民ネットワークの中沢啓子代表は「以前から定数と議員報酬の削減を話し合ってきた。経済情勢が厳しい中で議員が身を削り、かつ一人一人が政策能力を上げる必要がある」と話した。削減の数字の根拠は「議会で明らかにする」とした。

(6月16日付け京都新聞・電子版:17日付け毎日・電子版なども報道)

http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20110616000148
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20110617ddlk25010541000c.html


【1106/148:障害者芸術】アール・ブリュット 連続対談で魅力発信 滋賀県が企画

2011-06-16 23:49:36 | Weblog
 滋賀県などは、美術の専門的な教育を受けていない人が自身の内側からわき上がる衝動のまま表現した芸術「アール・ブリュット」を広く知ってもらおうと、著名人らを招いた対談形式の「アール・ブリュットを巡るトークシリーズ」(計8回)を今夏に始める。事前企画として18日、嘉田由紀子知事と専門家による対談を開き、滋賀ではぐくまれた芸術の魅力を発信する。

 滋賀では障害のある人の芸術活動を通じて多くの作品が生み出されてきた歴史があり、県がアール・ブリュットの発信に力を入れている。

 対談は、この分野がまだ広く知られていないことから、普及に取り組む「ボーダレス・アートミュージアム NO-MA」(近江八幡市)などとの共催で企画した。7月から毎月1回のペースで開催。美術や医療、教育など各分野の著名人を招き、アール・ブリュットに詳しい東京国立近代美術館の保坂健二朗研究員と魅力を語り合う。全国発信も目的としていることから、県外での開催も計画しているという。

 事前企画は午後6~8時、同市市井町のヴォーリズ平和礼拝堂で。嘉田知事と保坂研究員が「アール・ブリュットの魅力と美術館」について語り合う。定員100人。無料。問い合わせはNO-MATEL0748(36)5018。

【関連ニュース番号:1106/147、6月16日】

(6月16日付け京都新聞・電子版)

http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20110616000017


【1106/147:障害者芸術】大津で「アール・ブリュット」検討委が初会合

2011-06-16 23:45:12 | Weblog
【写真:アール・ブリュットの現状と課題について意見を出し合う委員ら(大津市内)】

 流行や教育に左右されず衝動のままに表現した芸術「アール・ブリュット」の発信について議論する滋賀県の検討委員会の初会合が6月16日、大津市内で開かれた。作品の発掘や収集、発信拠点整備などのあり方について年内に報告をまとめる。

 アール・ブリュットは、県内で障害のある人の文化活動が熱心に取り組まれてきたことから、県が本年度から魅力発信に力を入れている。委員は福祉関係者や学芸員ら6人。オブザーバーとして文化庁と厚労省の担当者も参加する。

 会合で、委員長に保坂健二朗・東京国立近代美術館研究員を選出した。その後、事務局が作品を評価する人材の不足や著作権問題など現状と課題を報告した。委員からは「総合的支援の窓口が必要」「アール・ブリュットは学芸員でも一部しか知られていない。現職の学芸員に対して教えることが大事では」などの意見が出た。

 県は報告を来年度の施策にいかす方針。

(6月16日付け京都新聞・電子版)

http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20110616000136


【1106/146:東日本大震災】被災児童に夢と希望を ウッディパル、絵本1.2万冊を仙台へ

2011-06-16 23:35:27 | Weblog
 東日本大震災の被災児童らへ絵本を送ろうと、レジャー施設「ウッディパル余呉」(長浜市余呉町中之郷)が広く寄託を募った絵本・児童書が3万冊を超え、うち約1万2000冊が15日、トラックに積まれ、仙台市に向かった。

 4月中旬から呼びかけを始め、近畿各府県を中心に各年代層の人たちから、中継地となる同施設に中古本の絵本・児童書(総数約3万冊)が届いた。同施設は2回にわたり、ボランティア延べ35人も加わり、旧余呉小の校舎で仕分け作業。この日、4トントラックに仕分けが終わった段ボール200箱を積み込み、仙台市で活動する子育て支援のNPO「あゆむネット」に向け、出発した。

 同ネットは、宮城県内の被災地にある小中学校、幼稚園、保育園と被災児童らがいる各避難所に届けるという。同施設は残る約1万8000冊も仕分け後、福島県内の被災地に届ける予定。トラックに乗り込んだ支配人の辻川作男さん(60)は「送っていただいた多くの方々の熱い思いがこもった本ばかり。被災した児童らに読んでもらい、夢と希望を持ち続けてほしい」と話した。【桑田潔】

(6月16日付け毎日新聞・電子版)

http://mainichi.jp/area/shiga/news/20110616ddlk25040454000c.html


【1106/145:災害訓練】350年前の土砂崩れ想定し訓練 16日、大津市職員対象に

2011-06-16 23:24:52 | Weblog
【写真:350年前の町居崩れの犠牲者を弔う石碑。左は横山さん=大津市葛川梅ノ木町の普済寺で】

 大津市は6月16日、同市葛川町居(まちい)・梅ノ木地区の住民に代々伝わる350年前の土砂崩れを想定した災害時の行動訓練を初めて実施する。市職員のみの訓練だが、地元の住民は「対策は取っていかないといけないので訓練は関心を高める上でいいこと」と評価している。

 「梅ノ木集落は全壊、人口の半分くらいが死んだ。町居集落も全壊し(安曇川の)川上に移ったから、もとは集落の上にあった寺が下になったと聞いた」

 元梅ノ木自治会長の横山胤勇さん(74)が家族や地域から伝え聞いた「町居崩れ」の様子を振り返る。大津市史(1980年発行)などによると、1662(寛文2)年6月16日に琵琶湖西岸を震源とするマグニチュード7・6と推定される地震が発生。今の梅ノ木町にあたる榎村東の山が崩れ、同村と町居村(今の町居町)で数百人が土砂で生き埋めになったとされる。

 訓練は町居崩れを知る市職員が、東日本大震災による防災意識の高まりを機に発案。16日未明に県西部の花折断層を震源とする地震が発生、町居町で土砂崩れがあり2次災害を恐れた市民が上流にある葛川支所に集まったと想定。車の通行が困難になった道路を、徒歩で市民を誘導するなどの訓練に、20人の職員が参加する。

 葛川地域では豪雨による斜面崩壊や土砂崩れが頻発。2004、06年に国道365号に土砂が流れ通行止めになったり、今年5月末の豪雨でも、国道の直前まで土砂が迫り片側通行となった。

 横山さんが総代を務める普済(ふさい)寺(梅ノ木町)境内には、町居崩れの犠牲者を弔う「山崩諸霊之塔」が建つ。銘文には、約100年後の1758(宝暦8)年建立とある。「後年、この辺にも土砂崩れがあり塔も流れたが、後から見つかって今の場所に戻されたと聞いた」(横山さん)。

 市職員による訓練は歓迎だが、地域の防災を担う若い住民も参加してほしいと願う。「土砂崩れがあれば道路が寸断される。そうなれば集落ごとに行動しなければいけないから」と塔を見つめた。 (曽布川剛)

(6月16日付け中日新聞・電子版:17日付け京都・電子版も報道)

http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20110616/CK2011061602000114.html
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20110617000104