災害時に障害者や高齢者が避難生活を送るため、大津市が指定した「福祉避難所」のうち、約4割の施設が身体障害者用トイレを設置していないことが、滋賀県の障害者団体の調査で分かりました。
福祉避難所は原則としてバリアフリー化した施設で、厚生労働省が自治体に設置を求めています。団体のメンバーは「災害弱者の視点からも減災を考えてほしい」と訴えています。
琵琶湖西岸断層帯などによる地震の発生が懸念されることから、身体障害者らでつくる「滋賀県車いすハート探検隊」(大津市)の約70人が、2005年11月から今年6月に市内の避難所を実際に訪れ、バリアフリー度を調べました。
その結果、スペースが広い身障者用トイレは、市が福祉避難所に指定した保育園や児童クラブ計45カ所のうち、19施設で未設置でした。入り口に段差があったりスロープがないのは、約3割にあたる14カ所、点字ブロックがないのは8割超の38カ所でした。
探検隊長の岡本幸助さん(56)は「被災時の生活が困難と感じる避難所が多かった」と話しています。市総合防災課は「調査をふまえ、バリアフリー化を検討したい」としています。
探検隊は、点字ブロックやスロープの有無などの調査結果を「大津市避難所ガイドマップ」にまとめました。冊子にして2000部を発行する予定です。ホームページでも閲覧できます。アドレスはhttp://www.shigabousai.net/
(6月16日付け京都新聞が報道)
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007061600037&genre=C4&area=S00
------------------------------------------------------------------
■イラク戦争による民間人死者数■
(2007年6月15日現在)
最小:6万5411人 (5月30日より779人増)
最大:7万1605人 (5月30日より822人増)
イラク・ボディ・カウント(IRAQ BODY COUNT)より
http://www.iraqbodycount.net/
《イラク・ボディ・カウント》英米の市民による調査組織であり、欧米や中東の複数のメディアで確認された者を死者としてカウントしており、その調査精度は高いものと考えられます。しかし、これらの数値はあくまでもメディアで確認されたものであり、実際の死者数はこの数倍から十倍以上と推測する調査結果もあります。詳しくは上記のサイトをご覧ください。