嘉田由紀子滋賀県知事が6月25日、就任して間もなく1年を迎えるのを機に記者会見し、今秋に取りまとめる新しい財政構造改革プログラムについて「ゼロベースで徹底した見直し作業を進める」と述べ、財政再建のため予算編成の方法を抜本的に見直す方針を示しました。
嘉田知事は、「これまでやってきた事業だから今後も必要、という考えは通用しない」としたうえで、「大型事業や派手なイベントを極力避け、個別の施策が県民の暮らしにどう役立っているか、という観点から見直したい」と、予算の要求項目を白紙から検討し直すことを表明しました。
ただ、見直しに当たっては、「県の裁量が効く経費から削っていくしかない」と、県が単独で行っている事業を中心に切り込む考えを示しました。知事選のマニフェスト(公約集)に掲げた施策の実行に関しては、「財政的に難しいことがあると覚悟せざるを得ない」とも語り、実現困難な施策がさらに出てくる可能性も示唆しました。
また、この1年間を振り返り、「毎日が勝負どころの日々で、いばらの道だった。厳しい状況の中で動いてくれた県職員に、改めて感謝したい」と話しました。
嘉田知事は昨年7月2日の知事選で初当選し、新幹線新駅(栗東市)の建設凍結や財政再建などの公約実現に取り組んでいます。
(6月26日付け京都新聞など各紙が報道)
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007062500167&genre=A2&area=S00
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/shiga/news/20070626ddlk25010443000c.html
http://www.sankei.co.jp/chiho/shiga/070626/shg070626001.htm など