徒然なるままに…建築家のボヤキ。。。

I・N設計スタジオ ブログ

東京に出たい18歳と山形に帰りたい30歳

2015-03-24 08:53:00 | 今日のひとり言・雑談
 3月19日、「酒田モシエノ大学」に参加してきた。この酒田モシエノ大学とは、酒田MUSIC FACTORYを拠点に、庄内の知的好奇心・人生向上欲求を喚起する感度ビンビンのトークイベントである。(酒田モシエノ大学Facebookページより引用)

 その第1回のイベントが3月19日だった。この日のトークイベントのタイトルが「東京に出たい18歳と山形に帰りたい30歳~その12年に何が起こるのか」というテーマ。まさに自分の人生そのものというテーマ。そして講師は田中麻衣子氏。

 この方、私が東京からUターンしてきた13年前にお世話になった恩人の方からいつも話を聞いていた彼女であった。このテーマを彼女がトークショーを行う。これは参加しない訳にはいかない。

 

 会場には60名を超える参加者でいっぱい。私は中央やや前よりに陣取った。参加者は皆私より若い20~30代。このテーマ世代がほとんどのようだ。

 トークショーが始まると私は少々呆気に取られた。写真で見た彼女からは清楚なイメージを刷り込んでいたが、彼女のトークはマシンガンのようだった。キレキレのトークに彼女のイメージが180度変わった。

 

 トークの内容は、Uターン経験者の私には一つ一つ重みがあった。都会での生活、仕事への情熱、環境の変化、心情の移り変わり、行動、そしてUターン、Uターン後の生活…とまさに自分の辿ってきた道をそのまま彼女が話してる。自分の歩んできたものが、事細かに彼女の手によって話されているという何とも言えない居心地なのだ。

 私の背後から、彼女が見ていたかのような錯覚に陥る。そしてそれはストーカーからつけられている心地悪いものとは全く違う性質のものだった。

 質疑応答の場面では、若い人たちが次々に彼女に質問を投げかける。酒田にこんなに熱い若者が居たんだと改めて実感するUターン経験者。酒田の若者も捨てたもんじゃない、皆それぞれのステージで考えている。それが正なのか誤なのかは分らないが…。少し嬉しくなった。

 トークショーが閉会した後、真っ先に彼女に挨拶に行った。少し話をした彼女とは、初対面とは思えないほどに共通の話題で盛り上がる。ヤマガタにもこんな人物がいて、酒田にも今を考えている若者がいる。無いのは何だ…。この日のようなディスカッションをする場・ステージが無いのだろうか。酒田モシエノ大学、一目惚れしたようだ。

 ~写真は酒田モシエノ大学Facebookページより引用~
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする