徒然なるままに…建築家のボヤキ。。。

I・N設計スタジオ ブログ

自宅に茶室を作る方法-2

2016-02-23 08:39:55 | 茶室の作る為の間取り・広さ・約束事
 露地という茶室までのアプローチの庭には、寄合・待合がありそこに待機して茶室へと向かう。寄合待合は一般住宅の場合、住宅の中の一部屋を兼用する場合や、玄関に腰掛(ベンチ)などを置いて代用すること多々あります。

 

 露地の役割は、洗浄無垢な環境(心)作り出し、茶室を訪れた人を俗世間の喧騒から逃れさせる為です。

 予算が無い場合は庭に蹲(つくばい)だけ置いても立派な露地になります。

 露地には腰掛待合と言われる席入り前の合図を待つ空間が有りますが、これも先ほどの寄合・待合と一緒で玄関などを代用することが多く見受けられます。

 茶室への外部からの入り口は躙口(にじりぐち)と呼ばれます。誰もが自然に頭を下げた謙虚な姿勢で入らせる為、入口扉の高さは70cmに設定します。

 

 一般住宅でこの躙口を代用するのはブラインドやロールスクリーンを使います。

 縁側のサッシを躙口ととらえ、頭を低くする為にブランドやロールスクリーン、簾などを垂らして低い姿勢で入ってきてもらうようにします。

 以前やらせてもらった住宅にも、露地、待合、躙口等々設えました。


 ~つづく~
 
 

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