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I・N設計スタジオ ブログ

自宅に茶室を作る方法-4

2016-03-01 08:35:45 | 茶室の作る為の間取り・広さ・約束事
 「茶室の約束事」というタイトルで話してきましたが、ちょっと堅いタイトルだったので、「自宅に茶室を作る方法」に変更しました。

 

 茶室において床の間も重要な役割を持っています。軸、花、香合えお取り合わせ、飾り付けることでもてなしの空間を演出するのが床の間。

 床柱、落掛(おとしがけ)、床框(とこがまち)があり、床の間の床が畳敷きであること。これが正式とされる「本床(ほんどこ)」です。

 

 本床を設えられない場合は、壁を床に見立てる「壁床(かべどこ)」、壁の前に台を置いた「置床(おきどこ)」、壁床に落掛だけをつけた「釣床(つりどこ)」、壁床の天井際に幕板うを付ける「織部床(おりべどこ)」等が有ります。

 正式な床の位置は、点前座から見て正面右で、光が床の右側から差し込むようにします。この床を「上座床(じょうざとこ)」と呼びます。

 

 床の位置が点前座から見て背後にあるものを「下座床(げざどこ)」、点前座の亭主の背後にあるものを「亭主床(ていしゅどこ)」と言います。亭主床は、亭主と床が一体に見え客の目を楽しませる床です。

 床の大きさも色々有りますが、間口がおおよそ一間分の間口の床を「一間床(いっけんど)」といい「本床」とも言います。その他に大きさによる分類から、「桝床(ますどこ)」、「台目床(だいめどこ)」等が有ります。

 自宅に床の間がない場合でも、上述したように色んな方法が有りますが「本床」に勝るものは有りません。


 ~つづく~

 

 

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