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徒然なるままに…建築家のボヤキ。。。

I・N設計スタジオ ブログ

工夫した本棚のある書斎スペース-2

2016-03-15 08:25:58 | こだわりの趣味の部屋を作る
 書斎は男の秘密基地または隠れ家と言ってもいいかもしれない。次に紹介するクライアントはそんな書斎を欲しがっていた。

 オーディオが好きなクライアントは、映画をDVDで鑑賞するのが至福のひと時であった。

 

 オーディオラックへのこだわりを見せたクライアント。オーディオラックも自分が実現したい内容を事細かにメモに書いてきた。そして簡単なスケッチまでも付けてだ。

 そのときの機器リストがこれ。

 

 趣味のエリアは1ヵ所にまとめるほうがいいと判断し、間仕切り代わりのオーディオラックの裏側をご主人の書斎スペースに設定することとした。

 表側からは、テレビとプロジェクタースクリーン、それに伴った様々なオーディオ機器が納まる。そして裏側は書斎テーブルと趣味の書棚の数々。

 

 リビングでは奥様や子供とくつろぐスペースとなっているが、その裏側のスペースは少し奥まっていて一人になって篭れる書斎、そんなスペースとなった。書斎からは庭が広がる。

 打合せ時に頂いた、スピーカー、アンプやプロジェクター類の購入機器リストを見返すと、ご主人の思いの入れようが伝わってくる。いつもはクールなクライアントだが、機器の話になると笑いながら饒舌になる姿が忘れられない。

 オーディオラックの裏側は男の秘密基地。まさにピッタリの書斎となった。
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工夫した本棚のある書斎スペース-1

2016-03-10 08:59:43 | こだわりの趣味の部屋を作る
 数年前にやらせて頂いた住宅に、本棚を工夫した住宅が数件ある。旦那さんの書斎だったり、子供の為の勉強スペースにそれらは設えた。今回からはその工夫の様子を書いて行きます、お付き合い下さい。

 3年前に完成した住宅はコンパクトな間取りで計画を開始した。子供が3人いたが子供部屋は2室のプログラム。当時長女は中学生、長男は小学生、次男は確か小学校に上がったばかりと記憶している。

 長女は後数年すれば実家を離れるだろうし、次男はまだ父母と一緒に寝ている。3人に対し2つの部屋をその時代のローテーションで使用することで計画は進んだ。

 しかし勉強する机やスペースは3人分欲しい。そこで2階の子供部屋の前のホールにスタディスペースと称して折畳机を設置した。机と言っても長さ2m70cmもあるので裕に2~3人は作業ができる。その隣には家具什器としての机1台を置けるスペースを確保した。

 

 そのスタディスペースにも本棚や書棚が勿論必要になる。しかも、一番下の次男はフィギアが大のお気に入りで、数十体持っているのだそうだ。そのフィギアを飾る棚も必要な訳だ。

 コンパクトな間取りとなっている為、大きな本棚を設置するスペースが中々ない。そこでひらめいたのが手摺の利用であった。スタディスペースは2階の吹抜に接していて手摺をぐるりと設置しなければならない。

 その手摺を有効活用できるはずだ。手摺の構造を本棚の構造にし、一石二鳥を図った。その写真がこれ。ちょっと全体像が分りづらいかもしれませんが、写真下部に写ってるのが手摺兼書棚。

 

 

 手摺の高さ1.1m、総延長長さ6.3m。結構な収納量となった。クライアントにも好評で、今現在、次男のフィギアが所狭しと並んでいる。
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