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徒然なるままに…建築家のボヤキ。。。

I・N設計スタジオ ブログ

WBC開幕

2013-03-04 15:05:03 | 愛しき野球おバカ達
 侍ジャパン、3連覇に向けた戦いが3月2日(土)に始まった。初戦相手はブラジル。日本が属するAグループは、日本とキューバが2次ラウンド進出の大本命。しかし、そんなに簡単な道のりではない…。

 どんな大会でも、初戦や開幕戦というのは緊張するものだ。この日の先発田中将大もそんな緊張と戦っていたに違いない。滑ると言われるWBC公式球。壮行試合で結果を残していない。色んなファクターが入り混じり、少し自信がなく不安な感じがした。案の定、初回に簡単にストレートでストライクを取りに行ったところを、レフト前に弾かれて1点を失った。

 田中、杉内、摂津と繰り出す3投手が1点づつ取られ、2-3のビハインド。内川がヒットで出て糸井が送り、1アウト2塁。代打には井端が起用された。私には「井端」という選択肢は頭になかった。

 しかし、いやらしい右打ちをする井端起用はまんまとハマった。ライト前に同点タイムリー。実に井端らしいバッティングだった。山本浩二監督の頭に、井端がすぐに浮かんできたことがすばらしい。私は単純にここで阿部だと思っていた…。

   

 さて、この井端起用はどんな背景があったのだろうか…。阿部であっても決めてくれたかもしれない、それは誰もが分からないこと。阿部には長打への魅力がある。しかし、終盤の8回で一気に逆転したいとなれば、ランナーをいかに溜めるかがカギとなる。そこで、つなぎ役に適任の井端でランナーを溜めてから代打阿部で一気にランナーを返す。この青写真が見事に現実となった。
 
 山本浩二監督はここまでの緊迫した状況下で、一瞬にしてこの采配をひらめいたのか、それとも虎視眈々と狙っていたのか。それは定かではないが、開幕戦、初戦をこの采配でものにしたのは計り知れなく大きい…。
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結論を先延ばしにはできない

2013-02-18 08:41:05 | 愛しき野球おバカ達
 2月もバレンタインデーが過ぎて半ばを過ぎた。プロ野球のキャンプも中盤を迎え、スポーツ新聞の記事も俄然熱気を帯びて来た。毎日の記事で目を引くのは、WBCのメンバーの動向。もう1ヶ月を待たずして決戦の日を迎えるのである。そのWBCと双璧なのが、二刀流日本ハム大谷君の記事。

 プロ野球で二刀流で成功した事例はと言うと、1970年代のヤクルト外山選手にも遡る。投げては33試合に登板し5勝11敗、防御率3.25。打っては打率2割1分1厘、3本塁打、11打点の成績を残している。

 投げればMAX160キロ、打てば高校通算56本塁打の大谷翔平。余りある才能の持ち主であることは誰もが疑わない。ピッチャーでいくのか、それともバッターか。大谷選手ははたしてこの二刀流として上手くいくのだろうか。以前、1990年代オリックスに嘉勢という選手がいた。当時の仰木監督は彼に二刀流を命じたが、結局はどちらでも余り活躍できずにプロの道を後にした。

 打者としての彼には今現在、ショートというプランがあるようだが、もっと負担の少ないポジションがいいのではないか。サードなんてどうだろう…。以外に器用な感じがするので、彼ならこなす様な気がする。

 いずれにしてもピッチャーかバッターか。今日か明日には決めなければならいという話ではないが、いつまでも結論を先送りにすることはできない。過去を見れば、何年かピッチャーをやった後で野手に転向し、成功した例はあるがその逆は聞いたことがない。どっちつかずの状態はあまりよくない。天は二物を与えないと言うが、彼には二物を与えたようだ。最後は本人が選択し、決断しなければならない。難しい選択、ぜいたくな悩みだ。嘉勢にならないことを祈るばかりだ…。

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地元の期待を背負わずに…

2012-10-26 08:22:05 | 愛しき野球おバカ達
 酒田南高校の下妻貴寛選手が楽天ゴールデンイーグルスに指名された。ドラフト4位。また地元酒田市からプロ野球選手が誕生した。喜ばしい話題だ。

 彼は大型捕手として期待されて酒田南に入学し、高校1年生からレギュラーを掴んだ。当時から身体が大きく肩はめっぽう強かった。何といっても捕球してから投げるまでがとてつもなく速い。2年生になると打撃も中軸を任され、最上級生になっては主将も務めた。

 私も彼のプレーを数回見たことがあるが、非常にクレバーな選手だと感じた。捕手としてのパーツはもとより、インサイドワークも悪くない。味方投手が制球に苦しむ姿を何度も見たが、そこを彼のリードで凌ぐことも多々あった。スケールの大きい打撃や強肩に話題が集中するが、リードもなかなかどうしてよく考えていると感じた。

 1、2年生の時は、時に浮ついているなと感じることもあったが、主将という立場になってからそんなことは一切感じたことは無かった。彼がドラフト候補として騒がれるようになってもだ。一回り成長したと感じた。

 地元酒田市は、この指名で大いに盛り上がるだろう。しかし、そんな地元の期待に応えようなんて思わないでいい。その期待がいつの日かプレッシャーになって、野球の道を諦めた人間もいる。まずは自分のことだけ考えてればいい。

 プロ野球を辞める選手は半分がケガで辞める。彼は身体が大きいが、心底頑丈なケガに負けない身体を作ってほしいと思う。無事これ名馬である。ケガに負けず、地元の声援を無視して、自分ことだけ考えればいいから…。

 Kスタに楽天の試合を見に行く楽しみがまた増えた。

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常勝の裏には名参謀有り

2012-10-10 08:29:03 | 愛しき野球おバカ達
 今年のセリーグを制覇したジャイアンツ。この優勝の陰にはある一人のスタッフの存在があった。橋上戦略コーチ、その人である。

 知将・野村克也の門下生として知られる橋上コーチ。東北楽天で4年間ヘッドコーチなどを務めた後、昨季は独立リーグのBCリーグ、新潟アルビレックスBCの指揮を執っていた。その采配ぶりを買われての今季のコーチ就任。

 4番捕手阿部の高校時代の先輩にもあたる。その橋上がジャイアンツで後輩阿部に言った言葉。「捨てる打席は少なくして、自分の持っている技術を出したら絶対にタイトルを取れるぞ」と。「敵として見ていて、もったいないと思っていた」とも。

 阿部はこう言っている。~ストライクを見逃す勇気を持てるようになった。橋上さんは「割り切りが大事」っていう。例えば、今まで打てなかった投手に対して「低めを絶対に我慢しよう」とか「見逃し三振はOK」とかね。これまでだったら、三振をしたくないから振りにいっていた。でも「三振をしてもいいんだな」って思えるようになり、余裕が生まれた。~

 見逃しの三振に倒れたとしても、狙い球が来なかったとすれば、「次に生かせ」となる。この考え方が「ノムラ流」なのだと。ヒットが出ても、根拠が無くたまたまであるとしたら野村監督は認めない。

 このような根拠のある野球を、橋上コーチはジャイアンツに植え付けた。打倒ジャイアンツに燃えた野村の頭脳が、ジャイアンツのV奪回の頭脳にすり替わったことは皮肉めいている。来季も彼の存在が大きくなればなるほど、他球団は脅威に感じるだろう。 

 ちなみに橋上コーチの採用に深く関わったのが、渡邉恒雄球団会長に反旗を翻した元球団代表の清武英利氏だったという…。

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一つの決断

2012-10-05 08:35:03 | 愛しき野球おバカ達
 今年のプロ野球も残り少なくなった。両リーグとも優勝チームが決まり、CSシリーズ、日本シリーズを残すのみ。新聞紙面には、引退の文字も多くなってきている。

 阪神:金本、城島、広島:石井琢、SB:小久保、ロッテ:今岡、元オリックス:田口、元ヤクルト:高津…。一時代を築き上げた選手の引退が目立つ。その中で、静かに引退していく選手もいるのも事実。

 オリックスバファローズ、小林賢司(育成選手)。彼は地元酒田市出身のプロ野球選手として地元の星だった。以前このブログにも書いたが、昨年末に彼と偶然知り合い、お酒を飲みながら野球談議したことを覚えてる。その時は、育成選手から支配下登録選手となるために熱い目をしていた。

 ドラフト1位で期待されて入ったプロの世界。1軍ではわずか2試合の登板に終わった。ここ数年はケガとの戦いもあった。昨年末に知り合った時には、ケガもすっかり良くなったので来年は期待して下さい、と目を輝かせていたものだ。だが、プロの世界は甘くは無かった…。

 まだ27歳の彼は「戦力外」通告を受け「引退」の道を選んだと言う。トライアウトを受け、現役を模索するという選択もあったはずだ。「引退」という言葉の裏に、ケガの存在が今でも有ったのかなと思わせる。

 若干27歳。この若者の第2の人生を陰ながら応援したい…。

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