いつものパターン

2018-05-21 23:13:41 | 読書、書物

  晴れ。暑くて車の中でお昼寝していたら危険を察して目覚めてしまった。朝晩は冷え込むのに昼間は急激に気温が上がるという、体に負担のかかる気候。

 「ドキュランド エリザベス女王の戴冠式」を見てから、「浅見光彦シリーズ」を途中まで見て三本ローラー台に乗って一日が終わる。

 そんな中、「江戸川乱歩全集 第二十巻」を読み終えました。はっきり言って途方もなくつまらない巻でした。似たり寄ったりの展開と、矛盾だらけの内容は、江戸川乱歩がかなり混迷していた時期だったんだろうな、と察せられます。いつものパターンとは、少年探偵団シリーズで怪人二十面相が……、

 其の一、派手なパフォーマンスで世間を脅かす

 其の二、明智探偵、小林少年の周辺人物達を脅かし回る

 其の三、小林少年が捉えらえる

 其の四、地下にパノラマ館のような異様な大空間をこしらえてある

 其の五、捉えたり逃げたりの捕物合戦

 其の六、明智探偵が締めるか、小林少年の機転により怪人二十面相逮捕

 と、まあこんな感じです。このシリーズは怪人二十面相が美術収集家だった頃の方がマシでしたが、どれもこういう展開なので一つ二つ目を通しておけば十分でしょう。とりあえず全集の中に含まれているのでざっと目は通しますがけっこう読み飛ばしてます(笑)。

 次は藤原正彦著「国家の品格」。床屋さんで待ち時間に読んでいて、いいなと思ったのでブックオフで購入。異様な資本主義・金銭主義の現代日本をメッタ切る感じが好きです。言ってる事がかなり的を得ていますしね。