一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

熊坂五段の順位戦復帰の目を考える・3

2014-10-18 00:13:25 | 目を考える
真木よう子は、ひし美ゆり子の若いころに似ている。

去る16日(木)に、第56期王位戦予選1回戦・熊坂学五段と藤森哲也四段の一戦が行われた。
世間は竜王戦のハワイ対局で盛り上がっているようだが、私は「ボーナスゲーム」にほとんど興味はなく、この秋は熊坂五段の勝敗に興味津々なのである。
対局結果は翌日の10時ごろ、日本将棋連盟のサイトにアップされるのだが、今回は11時を過ぎてもアップされず、イライラした。
これで熊坂五段が負けていたら目も当てられなかったが、結果は熊坂五段の勝ち! 俊英相手に、よく勝った。これで今年度の成績は「9勝4敗」、良いところ取りだと「12勝4敗」となり、また一歩、フリークラス脱出に近づいた。
ではここで、今後の対局予定を書いておこう。

第64回NHK杯将棋トーナメント本戦2回戦 畠山鎮七段(10月20or21日)
第56期王位戦予選2回戦 森内俊之竜王(10月22日)
第63期王座戦一次予選3回戦 千葉幸生六段
第8回朝日将棋オープン戦一次予選決勝戦 塚田泰明九段と戸辺誠六段の勝者
第28期竜王戦6組ランキング戦(and昇級者決定戦)
第65期王将戦一次予選
第41期棋王戦予選
第65回NHK杯将棋トーナメント予選(第64回の成績次第では免除の可能性あり)

そして改めて、フリークラスからC級2組への昇級規定を記してみよう。

1.年度に「参加棋戦数+8」勝以上の成績を挙げ、勝率6割以上。
2.良い所取りで、30局以上の勝率が6割5分以上。
3.年度対局数が「(参加棋戦+1)×3」局以上。
4.全棋士参加棋戦優勝もしくはタイトル戦挑戦。

いま一度、個別に見ていこう。
1.は、熊坂五段の参加棋戦は「9」なので、最低でも17勝を挙げなければならない。その場合、「17勝11敗」で勝率6割以上になるので、残りの敗数は「7」に抑える必要がある。ただし竜王戦は、ランキング戦と昇級者決定戦で敗数「2」となるので、最大「9」負ける可能性がある。これを回避するには、あと8勝するのは絶対として、竜王戦昇級者決定戦と王将戦を踏ん張り、4月以降の対局に持ち込んでしまうしかない。

2.はシンプルで、今後の14局を8勝6敗で乗り切ればよい。

3.は、計算すると30局以上となる。現在13局なので、残り17局を9勝8敗でも8勝9敗でもいいが、問題なのは8勝8敗で年度を終了した場合だ。対局数が残り1、2局になってくれば、手合課だって熊坂五段に手合いを付けるだろうが、竜王戦6組の昇級者決定戦は、女流棋士やアマチュアが勝ち進んでいると、手合いが付くのが遅くなる。対局数が「1」足りず引退となったら、これは諦めきれないだろう。

4.は、NHK杯で優勝するのが最短だが、これは現実的ではない。

以上、何度も書いているが、順位戦復帰に「8勝は最低条件」である。
来週はNHK杯と王位戦があり、うち1局は森内竜王とである。森内竜王は現在竜王戦七番勝負の最中なので、森内竜王がそちらに傾注していれば、熊坂五段にも一発入る可能性はある。
いずれにしても、ここで連勝できれば、順位戦復帰もいよいよ現実的な話となる。
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2 コメント

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堂々と応援! (まるしお)
2014-10-18 21:54:24
ある意味タイトル戦よりわくわくします。

熊坂五段の戦いを棋譜中継して欲しいです。
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熊坂先生 (一公)
2014-10-19 02:42:59
>まるしおさん
「言葉の対局室・別館」で、まるしおさんが早くから熊坂先生に注目されていたのに、脱帽しました。
いろいろなファンがそれぞれ贔屓の棋士を応援するのも、ひとつの楽しみ方ですね。
私も熊坂先生を応援します。
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