一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

ジャンジャンマンデー開校・フナトヨーコ、スネる

2011-02-06 00:31:40 | LPSAマンデーレッスン
LPSAの芝浦移転とともに、毎週あったマンデーレッスンは「マンデーレッスンS」と名前を変え、3ヶ月で6回の開催となった。その穴を埋めるべく、LPSAは先月から、新たな企画を始めた。
それを「ジャンジャン・マンデー」という。企画立案は、マンデーレッスンS塾長・藤森奈津子女流四段、講師の船戸陽子女流二段、松尾香織女流初段である。持ち時間10分、秒読み30秒の早指し将棋で、高校の部活のノリで楽しもう、というものだ。部費はマンデー会員2,500円、一般が3,000円。部活時間は午後6時から8時30分まで。
3女流棋士も、会員にまじって将棋を指す。とりあえず3月末までに3回開かれるが、最多勝利賞や最多対局賞も用意されていて、女流棋士も「部員」だから、もちろん本気で指す。
ウチは2月から再び終業時間が早くなった。部活の初日は1月31日だったが、無理を言って1日早く5時で終わらせてもらった。
6時ちょっと前に芝浦サロンへ入る。マンデーレッスンSの会員が何人もいる。誰もいなかったらどうしようと心配だったが、杞憂だった。
6時になった。藤森女流四段、船戸女流二段、松尾女流初段が前に揃って、開校式の挨拶をする。
「皆さんジャンジャン指しましょう!」
「ジャンジャン、ジャンジャン」が合言葉らしい。藤森女流四段も船戸女流二段も、「ジャンジャン」「ジャンジャン」と発している。
「松尾部長」とかいう声がする。ジャンジャンマンデーの部長は松尾女流初段らしい。
さっそく対局開始。現在の部員は10名。船戸女流二段は手合い係も務めているので、とりあえず休み。藤森女流四段と松尾女流初段が対局に入った。
私もマンデー会員と対局に入る。新春将棋大会でも戦ったSa氏とだ。
船戸女流二段が、部員証をくれる。表には「ジャンジャンマンデー」のロゴ、ウラには「部活動規則」として、
「一、将棋のルールに違反してはならぬ」
「一、三味線はほどほどに」
「一、チェスクロックを叩きすぎてはならぬ」
など7ヵ条が書かれてあった。
20分近くが経って、あっちこっちでチェスクロックの秒読み音が聞こえてきた。この切羽詰まった雰囲気、嫌いではない。室内に自然と熱気が帯びる。
1局目が終了した。早指し将棋でも、感想戦は長くなってしまう。ちょうどいいところで切り上げ、2局目に入る。この男性氏とも以前戦ったことがある。中盤から終盤に差し掛かったころ、船戸女流二段に対局の声が掛かったが、
「私は大沢さんと指すから」
と聞こえた。空耳だろうか。
私は1月30日未明に過激なブログをアップしたが、もしこの言葉が聞き間違いでないなら、私は船戸女流二段に、「お構いなし」の裁定を下されたことになる。
いやそれとも、28日の芝浦サロンで私と指した将棋があまりにも不出来だったから、雪辱の機会を目論んだものか。
2局目が終わると、感想戦もそこそこに船戸女流二段との対局に入った。きょうは黒系の服である。船戸女流二段のファッションを見るのは、いつも楽しみだ。
1月は、船戸女流二段との対局は5局目だが、実に4局が1対1の対戦。しかもそのうち2局が「真剣勝負」である。一将棋ファンが、ファンの女流棋士と指導対局を指せることはこの上ない幸せであろう。それが1対1の対局や真剣勝負なら、さらに大きな感激となる。
この気持ち、当の女流棋士には分かるまい。
船戸女流二段が振って、私の先手。☗7六歩☖8四歩☗2六歩☖8五歩に私は☗2五歩と突き、強引にひねり飛車に誘導した。中盤、4歩を持った私が指しやすくなったが、☖5五金に、次の☖6六金を嫌って☗6七金と上がった手が疑問だった。すかさず☖6六歩から☖9五飛と捌かれ、一遍に優位が吹き飛んでしまった。
しかし終盤、船戸女流二段に攻め急ぎの手が出て、私の辛勝となった。
「う~」
と船戸女流二段が席を立つ。この逆転負けは頭が沸騰したようだ。
プリプリ、プリプリ、という感じで、船戸女流二段が室内をうろうろする。言葉にはしないまでも、
「あの将棋を負けるなんてっ!!」
「おかしいっ!!」
と、その態度が言っている。
う…うわあああああ~!! カ、カレンダーの記述ではセーフだったのに、こんなところで船戸女流二段を怒らせてしまうとは!! だ、だけどそれって、おかしくねーか!?
しかも船戸女流二段は
「I原さん~、大沢さんと将棋指してえ~」
とか言って、スタッフのI原氏を呼ぶ。…バカな、I原さんは強豪じゃねえか。なんだか、泣かされた女の子がお兄さんに助っ人を頼んだふうだ。
「フナトヨーコ、スネる!!」
つい私も口走る。とはいえ、I原氏と指せるとは、ありがたいことである。
ということで、4局目はI原氏との対局となった。振駒は当然I原氏。LPSAで振駒をやらせたら、I原氏の右に出る者はいない。
歩を3枚裏返し、5枚の歩を盤の外にパラッとまいた。歩を裏返すのは2枚でなく3枚、まくのは盤上ではなく盤外。さすがに振駒の達人だけあって、一般人のそれとは一味違っていた。
I原氏との将棋が終わると、8時20分ごろだった。2時間半の部活動だと、4局が限界のようである。
この日の最終的な部員数は、15名に上った。しかし今回参加の女流部員は3名だったので、女流棋士と指せなかった部員もいた。私たちだけでの勝負だと、芝浦サロンの「会員同士の将棋・1,500円」になってしまうので、やはり女流棋士と1局は指したいところだ。
今回は中倉宏美女流二段の姿もチラッと見かけたが、次回も部員が多く集まるようなら、補充女流部員も考慮に入れる必要があると思う。
しかし誰かも言っていたが、多くの部員が集まって秒読みのなか将棋を指すのは、昔の金曜サロンのようで、私も久しぶりに熱くなった。
ジャンジャンマンデーの次回開催は2月21日。芝浦サロンになってから私の出費も多いが、マンデーレッスンS講師が一生懸命考えた企画である。次回も必ず参加したい。
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする