先月中盤すぎのことです---待ちのぞんでいた中国製のガイガーカウンターがようやくのこと到着したので、イーダちゃんはさっそく福嶋の第一原発までいってきました。
目的は非常にシンプルです、原発20km圏内の放射線量の測定---そんだけ。
イーダちゃんはね、徒然その61~64のページでもちょろちょろ書いているように、この原発事故を、国家とマスコミの捏造によるフェイクだと考えているのです。
ですから、放射能汚染に対する恐れというものは、微塵もなかったな…。
レベル7というあの政府発表、ロシアやフランスの見解と一緒で、僕は、完璧な恫喝ハッタリだと思ってましたから。
そして、現実に測定された値というのも、僕の予想を裏付けるものでした。
春先の福嶋は、のーびり豊かな佇まいでした。桜があちらではそろそろ盛りの感じだったんですよ。
山の稜線のあちこちに振りまかれた淡い桃色の花々を遠目で眺めるたびに、目の奥にたまっていた疲労の結ぼれがひとつひとつほどけていくような感覚です。
ああ、いいなあ、と素直に思います。これが放射能測定なんかじゃなくて、温泉目的の旅だったらもっと愉しいのにな、なんてちょっと悔しくなってもきたり。
しかし、これほど無人の町っていうのは、生まれてはじめてです。
古ーい角川映画の「復活の日」のワンシーンが思いだされたりしました。そういえば、さいとうたかおの「サバイバル」なんてのもありましたっけ?
行けども行けども、どこにもなんにもひとの気配がないんですから……。
小鳥があちこちで鳴いてます。それがとっても大きく聴こえる。ぱぱーっと木立から群れになって飛びたっていくのが、人気があまりにないせいか、ちょっとした事件みたいに感じられてびくっとするんです。
ひとの町じゃないみたいな感じ---家とか電線とか、文明の気配はそのままなのに、それの主人がみんな去っちゃったあとの空家の感じがしてきます。
----おーい、おまえらのご主人たちは、どこいっちゃったんだ? なーんて窓あけて小鳥たちに呼びかけてみたり。
あと、道のあちこちに牛の群れ---あっちの川べりに、それから、こっちの丘陵にも。
おお、you tube の画像で見たまんまじゃん、なんてちょっと嬉しくなったり---避難させられたひとたちの立場を考えたら、こんな、嬉しくなったりするのは不謹慎なんでせうが、この非日常の感覚が、だんだん愉しくなってきたのはリアルなホント---ええ、ハンドル握りながら、僕、ちょっとわくわくしてきちゃいました。
見かけは町なんだけど、ここはもう野生の領域なんだな、なんて思いもしました。
そのときのフォト、ちょっとUPしておきませう。
左は道にでてきた牛さん---草食べて、野生化して、この牛さんたちは元気でしたね。
一頭の子牛なんかは特に元気モリモリ、走るクルマにいきなり嬉々として並走してきて、こっちがびっくりしたり---。
ちなみに、放射能値は、8.28マイクロシーベルト。都内にくらべると高いことは高いですけど、副島さんのブログにもあったように、大した数字じゃありません。
年間量に換算しても、8.28 × 24 × 365 = 72.53ミリシーベルト/年
この値だけ見て大騒ぎするだろうひとがいることは知っていますが、僕も、副島さん同様、この値は人体にとって驚異的な値ではない、と思っています。
川内村では、ちょっと悲惨な光景、見ちゃいました。
この痩せ細った牛さん---鼻先のところが木杭のとこに引っかかってたんです。
で、光のない、疲れた目で、こっちのクルマのほうをぼーっと見てる。クルマ停めて、降りて、助けようかと思ったんですが、近づくと暴れだしそうな気配あり。で、救助は断念しました。痩せても枯れても牛さんですから。こんな状況での大怪我はこっちも避けたいですし。
許せ、牛さん、と、あえて苦虫顔して通りすぎます。
富岡町では、道端に犬の死骸を見つけました。
蠅が身体にたかってます。それをうららかな春の日差しが明るく照らしてる。
これも、小さな目礼をひとつして、黙って通りすぎるしかない---こっちは旅人なんですから…。
ちなみに、このときの放射線量は、6.21マイクロシーベルト。
やはり、それほど驚異的な数字ではない。でも、風によって、数値はかなり変動します。登り坂に向かい風が吹いたら、いきなりガイガーカウンターの数字が、15マイクロシーベルあたりを表示したりね。
そのへん、非常に微妙なモノを感じました。
とにかく、圏内に入ってからは、僕のガイガーカウンター、やたらとビービー鳴ってましたね。うん、それは、事実。
ただし、こっちがおののくほどの上昇数値は、とうとう検出できませんでした。
この数字なら、20km圏内でも僕はじゅうぶん居住可能だと思う。
政府発表の怪しさ、放射能パニックを煽りたい意図のほうをどうしても感じてしまいます。
たまーにすれちがう対向車線のクルマの運転席は、なんと完全装備の防護服のひとが乗ってます。
反射的に、おおって思う。
向こうもこっちを見て、うわ、気ち○いだ、とびっくりしてるリアクションがなんとなく伝わってきて、それがちょっとおかしいの。彼等と僕との隔たりは、目に見えない放射能被曝量に対する意識の隔たりそのものです。こっちは政府マスコミ発の情報、なにせ、かけらも信じてないんですから。
最終的に、原発から4km南南西に位置する、大熊町大字熊川というところまでいってきました。(そこからさきは阻まれていけなかった)
ここには、津波の足跡がありました。
見てすぐ息を飲んじゃった---。
熊川にかかる橋が、ない…。
ガードレールが、チリ紙みたいだ…。
ここまでの事実を見ちゃうと、言葉なんて無力です。
ただ、茫然とあちこち歩きまわって、ひとの気配を探すだけ。魔法瓶が転がってる。ミシン、食器棚、ファンシーケース、農機具、クルマが玩具みたいに無造作にごろごろ転がってる…。
放射線量は、ここで最高値の18.19マイクロシーベルトを記録しました。
写真には収められなかったけど、風によって20.01マイクロシーベルトまで、ガイガーカウンターの数値は跳ねあがりました。
しかし、年間数値に換算しても、これは、そう大きな被曝量じゃない。
20 × 24 × 365 = 175ミリシーベルト/年
4/21から実施されたという原発20km圏内からの強制退去という発令は、不当なのではないか、とイーダちゃんは思います。
だって、そんな放射線量じゃなかったんだもの、どっからどう見ても---。
なにやら、放射能の恐怖を必要以上に煽って、パニックを醸成したがっていられる方々が、政府内にもマスコミにも、まだまだ相当数いらっしゃるようですねえ。
やはり! この政治的決定には、裏がある、と思わないではいれません。
4/14、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの5ヶ国が、貿易においてのドルの使用禁止を決定しました。
いわゆるBRICSというやつです。
いよいよアメ○カの国家デフォルトが決定したわけです。
ドルが世界の基軸通貨でなくなる時代が、とうとうやってきました。夏までに、1ドル=50円になることは、ほぼ間違いないでせう。(これは、ガイトナー米財務長官が公式に述べている見解です。デマでもハッタリでもありません。日経、ならびに日本のマスコミはあい変わらず何も報道しませんが、それは地震の真相、原発事故のでっちあげ報道とおなじ隠蔽報道の一種です。どうぞ、お調べください)
ただ、BRICSといえども、すぐに世界通貨を決定できるわけじゃない、ドルがダメならユーロに代役をやらせればいいという案もありますが、実際的には、ユーロはギリシアなんかのこともあり、ドルよりむしろ安定率はヤバめな感じです。
じゃあ、どうすればいいのかというと、なんと日本の円が、世界の基軸通貨になる可能性があったんですよ、実をいうと。
アメ○カの奥の院にいる世界権力は、その事態だけはなんとしても避けたかった。
そのために3.11東北の人工地震が誘発され、福嶋第一原発のレベル7という偽装事故も起こされたんです。
ニッポンを世界の三流国に叩き落とし、だめっこのドルをちょっとでも延命させるために---。
そう、これはね、経済の主導権を東洋に渡したくないがために惹起された、経済戦争だったんですよ。
----まさか!? と、貴方はいわれるかもしれない。たったそれだけのために…そんなことするわけないよ……。
と思われるなら、そんな希望的楽観は虚しいだけだ、と僕側の見解を述べておきませう。
連中、当然、それくらいやりますとも。
第二次大戦の末期に、すでに人工地震兵器と原爆の完成に成功してたお国柄です。
東京大空襲で一晩に10万の一般市民を虐殺し、謝罪も遺憾の念の表明もしない国じゃないですか。大量破壊兵器があるとイラク国民を100万人近くブッ殺し、いってみたら大量破壊兵器はどこにもなかった、でも、謝罪なんかしやしない---単純にそーゆー国家なんですよ、あちらさん、アメ○カは。
人工地震で3万人近くの日本人を殺しても、罪の意識に駆られたりするわけがないじゃないですか?
そのあたりの精緻な分析は、ネット・ジャーナリスト、リチャード・コシミズ氏のブログをご一読ください。
リチャード・コシミズ・ブログ http://richardkoshimizu.at.webry.info/
福嶋原発の放射能被曝の正邪に関して興味のある方はこちら---
「副島隆彦の学問道場」今日のぼやき1207 http:/www.snsi.jp/
今回の福嶋行で、僕は、この原発事故の陰にほの見える、某国の意志を強く感じました。
ええ、これはドル防衛のために企まれた、一種の情報テロであり、巨大な偽装事故にまちがいありません。
(注:福嶋原発の原子炉は、ある程度の筋の通った放射線をふりまくために、局地核で爆破されたと思っています。やったのは、たぶん、モシャド。日本のすべての原子力発電所の警備会社は、イシュラエルの企業ですから)
日本政府とマスコミは、彼等の傀儡です---彼等の目的は、ニッポンという国家を汚し、国際的評価をおとしめること。
だって、たった20マイクロシーベルトばかりの放射線量ですよ。この程度の放射線量で被曝なんてできるわけがないじゃないですか。
でなければ、レベル7の避難地域に防護服もなしで侵入した徒手空拳の僕が、いま、こんなに呑気にブログなんて書いていられるわけがない。
レベル7クラスの放射能事故なら、もうとっくに被曝のひどい症状がどんどんでてますよ。
でも、いまのところイーダちゃんは元気に健康体やってます---髪も抜けてないし、歯から血もでてないし、白血球のほうもたぶん通常通り、まあ、つつがなく日常生活を送ってるといってもいいでせう。
原発自体までは、僕もいけなかったから断言することはできませんが。
しかし、レベル7の放射能事故が起きたという事実だけは、自信をもって否定することができそうです。
----ねえねえ、福嶋第一原発でレベル7の放射能事故が起きたんだって…?
----ああ、あれね…。ロシアの専門家もフランスの技術者もいってるけどね、あれは、ヨタだよ。ニッポンが放射能まみれの三流国家だってレッテルを貼って、死亡寸前のよろめきドルをちょっとでも延命させようっていう、某国のいつもながらの軍事作戦だよ。もっとも、むかしといまじゃ時代もぜんぜんちがうから、彼等、自分たちの苦しまぎれの攻め手がほかからまる見えになってるっていうことが分かってないようなんだな…(苦笑)…ちょっと、そういうのって憐れだよね---?(^.^;>
◆クルマで通りがかったら、喜びいさんで田舎家から飛びだしてきた、このラブラドール・レトリーバー。
クルマ内の食糧を全部あげると、しっぽをふってワンワン大喜びで食べはじめて。
写真は、あげたポテチを食べているとこ---可哀そうに、おまえ、よっぽどひとに飢えてたんだな---。
帰りはどこまでもクルマを追って走ってきたんで、アクセル踏むのが辛かった。泣きそうになりましたねえ、なんか…。