齋藤信幸のロングステイ!米国・カナダ・中国・台湾・韓国・フィリピン・イタリアなどへの旅行体験やカミサンポをご紹介 

60歳を過ぎてそこそこのお金とほぼほぼ時間のある今、長期旅行に挑戦しましょう。そして大切な妻とカミサンポ。

本や映画でカミサンポ:『黄金州の殺人鬼』でカリフォルニア州サクラメント~アーバインまで

2020-05-16 11:06:32 | アメリカ西部
という訳で、3月の『宮崎でカミサンポ』でリアルな旅行は終了。安倍昭恵さんでなくとも「行くところがない」。週2日から3日の在宅勤務の残りが品川区大崎での勤務。その帰りに五反田まで歩く、大崎周辺を歩くというのが唯一の小(コ)トリップ。外出ができないので、もっぱらサスペンスを中心にした読書と映画三昧の休日の日々。そしてそれらの本や映画に触発されたバーチャルトリップ。

例えば、『黄金州の殺人鬼』(ミッシェル・マクナマラ著、村井理子訳、亜紀書房)。1970年から80年代にかけてカリフォルニア州で起きたアメリカ史上最も凶暴な連続殺人鬼を10年にわたり追い続けたもので(少なくとも12人を殺害、50人をレイプ、100件以上の強盗)、この本の出版から二か月後の2018年4月に犯人は逮捕された。つまり、つい最近まで未解決であった事件(コールドケース)を描いた本で、ベストセラーだ。著者のミシェルは、その前の2016年4月に心臓疾患のために46歳の若さで就寝中に死亡、この本が絶筆となった。



被害者たち


調査資料


事件の発端となった町はサクラメント、カリフォルニア州の州都だ。そして近くのコンコルドやサンノゼ、ずっと南のバイセリア、太平洋岸に出て、サンタバーバラ、そのまま南に下ってベンチュラ、ディズニーランドがあるアナハイム、その隣のアーバインと続く。





この本を書店で手に取ったのは、コロナ騒動の前、昨年末の大手町である。事件が起きた期間に該当地域の一つであるサンホセに赴任しており、また、いくつかの地域に旅行をしていたことがあり興味をもった。

当時、連続殺人やレイプがあったことは記憶にないが、今のシリコンバレーよりはるかに物騒なところではあった。「ワンオーワン(101号線)よりも東に入るな、殺されるぞ」とか、私の同僚が暮らしていたアパートでバラバラ殺人がありゴミ取集場所で死体の一部が見つかったとか、モーテルのプールに死体が浮いていたとか、会社の駐車場で三角関係のもつれから社員が撃たれて亡くなったとか、殺人事件は身近なものでした。

また、スーパーで売っていた牛乳のパッケージに子供の顔が印刷されていて、それは、誘拐された子供の写真だとか、とにかく常に犯罪から身を守る必要がある緊張感を伴う生活でした。車社会なので歩いている人は少なく、日本よりもはるかに街灯は少なくて暗く、家の周りで誰かが覗いているのではと思うこともあった。アパートよりも一軒家の方が、恐怖を感じた。この黄金州の殺人鬼も被害者をじっと観察していたらしい。

恐怖を感じていた割には、安いモーテルに泊まり、平気でキャンプ旅行し、2年弱で4万5千マイルほど旅行をした。今、アメリカを旅行するときは、行く先々の治安、特に宿泊先を決めるときは犯罪発生率の少ないところをネットで調べて選んでいる。コロナ禍で失業率が上がっており、今後の旅行でも絶対に欠かせないチェックだ。

さて。カリフォルニアで次に行くとしたら。。。。北カリフォルニアの海岸線をサンフランシスコから1号線でドライブ、山ならキングス・キャニオン&セコイア国立公園だね。赴任中の旅行は思いっきりあれもこれも詰め込んだ旅行であったが、いまは、ゆとりのある旅行ができそうだ。


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