人・企業・地域を元気に!いでっちの奮戦記

イデアパートナーズ㈱の井手修身(おさむ)の地域再生、観光地活性化に関する人・企業・地域の様々なエピソードを紹介する日記。

福岡の街なか観光(コラムより)

2007年11月16日 | Weblog
福岡市は『ニューズウイーク』誌で「アジアへの出入り口」として
成長が著しいと、世界主要国の中で「最もホットな10都市」に選ばれた。

しかし、ビジネス以外では、大型商業施設や天神界隈のレジャー・ショッピング
が主目的となっているようだ。

ヤフードームには九州から多くの来訪者があるが、野球開催日に
近隣の西新~藤崎商店街への周遊性は見られない。

西新のリヤカー屋台、ホークス必勝祈願の勝鷹水神、蜂楽饅頭の店、
高取焼き窯元はそこにしかない観光素材なのに来訪者へのアピールは今ひとつ。
 http://www.fukuoka-shotengai.com/index.php

その解決策に昨年、西新~藤崎商店街で「街なか観光」活動がスタートした。

地元商店主と住民、観光ボランティアが一緒に街をぶらぶら歩き、
歴史ある商店、名物主人のいる商店、ちょっとした看板や風景など、
地域の宝を見つける。

それをマップにして回遊性を高め、滞在時間を延ばし、
「街なかの賑わい」をつくり出すところだ。

私も地元住民として参加したが、何より商店街をよく歩いたし、
この地域の生活観や歴史、習慣を見つめ直すきっかけになった。

この活動中に、「作家の長谷川町子さんが人気漫画「サザエさん」
誕生させた原点は西新なんです、その証しを作りたい!」と、
奔走していた福岡商工会議所西センターの三角さん。

その熱意が実って、4月に『サザエさん発案の地 記念碑』
西新に設置された。

地元の熱意がまた一つ「街なかの物語」を創った。

従来の都市観光から来訪者への集客・交流業への移行。
そのヒントがあると思う。