「あの子を見れば親がわかる」・嫌な言葉であるが今の政治の世界当てはまらないか

2017-06-28 11:54:28 | 日記

 「あの子を見れば親がわかる」・嫌な言葉であるが今の政治の世界当てはまらないか

 

 「あの子を見れば親がわかる」という言葉を聞いて育った。私にとっては嫌な言葉であった。夫を亡くし、3人の子どもを抱えて戦後の混乱を生きてきた母にとっては「しつけ」ところではなかった。しかし、そのことを認識していたか、どうかの記憶は無いが、私たち三兄弟は反社会的な行為に走ることはなかった。だからこそ「あの子を見れば」の大人の言葉に激しい憤りを感じた。そのこともあってのことだが、やはり用いたくなる最近の政治家の言動は目に余るものがあると考えるのは私だけであろうか。

  「専横ここに極まれり」という見出しの投稿があった。(毎日新聞みんなの広場・6月28日)そこには安倍首相の政治手法をとらえて、15日未明の参院本会議で公明党の秋野公造法務委員長が委員会採決を省いて「中間報告」を行い、自民、公明両党と日本維新の会などの賛成多数で「共謀罪」法が可決した、これにに対し「専横ここに極まれり」と強く批判をしている。

 同時に東京都議選応援における稲田防衛相の暴言が報道されている。同紙は記名入りで次のように報じている。「学校法人『加計学園』の問題や『共謀罪』法を巡って逆風にさらされる安倍政権が27日、さらなるダメージを受けた。自衛隊を政治利用するかのような稲田朋美防衛相の発言が飛び出したのは、東京都議選の自民党候補を支援する集会。与党からは選挙戦への影響を危惧する声が相次いだ」と。稲田防衛相の度重なる暴言、違法発言はやむことはない。

 さらに続く。自民党の細田博之総務会長は27日の記者会見で、政策秘書に対する暴行問題で離党届を提出した豊田真由子衆院議員が秘書の「高速道路の逆走が原因」と語っていることを明らかにした。細田氏は「本人も反省するところは反省している」とかばった。豊田氏は同党細田派に所属しているという記事である。そこにもう一つの尾ひれがつく。自民党の河村建夫元官房長官は22日官邸で、記者団に元秘書への暴力行為などが報じられた豊田真由子衆院議員について「かわいそうだ。男性の衆院議員ならあんなのはいっぱいいる。気持ちは分かる」と擁護した。その後、自身のフェイスブックで「不用意な発言が誤解を生んだ」として発言を訂正した。

 まだまだ続く。民進党「加計学園疑惑調査チーム」の共同座長を務める桜井充参院議員らは、27日に首相官邸を訪れ、同学園による獣医学部新設計画を巡って文部科学省に早期開学を迫ったとされる萩生田光一官房副長官との面会を求めた。しかし、警備担当者に「門前払い」され萩生田氏あての公開質問状を手渡した。官邸を訪問したのは桜井氏や今井雅人共同座長ら同党国会議員4人である。萩生田氏が調査チームの会合に出てこないため、直接、出席を要請しようと試みた。目的を果たせなかった今井氏は「疑惑は晴れない。ぜひ萩生田氏に説明してほしい」と記者団に語った。「丁寧な説明」と強調する安倍政権、その中枢にある者が何故説明の場に出席しないのか。

 そして小さな囲みの記事ではあるが【北京・共同】北朝鮮の朝鮮中央通信の報道として「27日、石川県の谷本正憲知事が、兵糧攻めで北朝鮮国民を餓死させなければならない」と発言したことについて「わが国の主権と人民の生存権を全面拒否する極端な民族排他主義的妄言だ」と非難する記事を報じている。谷本氏は22日に発言を撤回したが、同通信は谷本氏が「朝鮮人民の抹殺を公然と扇動した」と批判、北陸3県の在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の代表が石川県に抗議文を提出したことに言及した」と付け加えている。

 そして政府は、3月の秋田県男鹿市を皮切りに山口、福岡、山形、広島、新潟などで、内閣府主導の弾道ミサイル攻撃に対備する住民避難訓練が続いている。「X国が弾道ミサイルを発射した」との想定で、サイレンが鳴らされ近隣の公民館や学校などの建物に避難する。草むらの中で頭を抱えてしゃがんだり、田んぼの畔の溝に身を隠したりする人の姿も報じられた。 6月23日からは民放で30秒間のCMが流され、全国70の新聞でも次の政府広報が掲載された。

1 頑丈な建物や地下に避難する

2 建物がない場合は物陰に身を隠すか地面に伏せて頭を守る

3 屋内の場合は窓から離れるか窓のない部屋に移動する

 そして本日28日の朝7時のNHKラジオで同様の報道を耳にする。これを素直に受け止めてよいのだろうか。戦時の「大本営発表」の臭いさえ感じる。「専横ここに極まれり」の安倍政治の流れの中の一コマ一コマと受け止めるのは私だけであろうか。


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