投機スジの売買に翻弄されることについて。賢い庶民でありたいと思うがどうだろう

2016-02-17 11:49:43 | 日記

 投機スジの売買に翻弄されることについて。賢い庶民でありたいと思うがどうだろう

 

   前日16日のブログに「100万円を預けて10円」という銀行利子について書いた。そして17日の毎日新聞には「さまよう個人マネー」との見出しの記事を見る。同紙は「マイナス金利の衝撃」という連載を企画している。

   「資産運用をしたくとも銀行には預けておけない」として、生活設計の見直しに「国内株で運用する投資信託を買う」ということへの相談が増えていると報じている。加えて耐火金庫のメーカー「日本アイ・エス・ケィ」の株価が上昇したという。「安全なタンス預金」のための金庫購入が増えるとの予測なのだろうが、これとて同メーカーの企業実力と結びつくかは不明である。問題は、そこに目を付けた投機スジが「買い」に動いたと考えるのが筋だと思う。

 それとの関連で「株式」について今回も市民感覚で考えてみたい。今国会の論議でもやかましく「株価」の論議がされている。それは「アベノミクスの破たんが生み出した結果である」とする論陣に対し「上海株価の急落など中国景気への不安、頼りの米国景気の減速懸念、サウジ・イランの外交関係断絶といった外的要因が原因であり、国内経済はいささかも影響されていない」と。そして経団連の榊原定征会長は1月12日の定例会見で、日経平均株価下落については「中国の株価下落など海外で起きたことに過剰反応している」と述べて「日本経済を示す指標は強く、日本株は買いという状況になるのでは」と強気の姿勢を示している。

 そんなに難しい論議が必要なのだろうかと私は思う。

 日本の株式市場における比率は、海外投資家が圧倒的である。そこに国内の投資信託をはじめとしたいわゆる「プロの投機家」が存在をしている。その投機家は「株価の乱高下を絶好の機会ととらえている」との見方が大筋である。安くなった時(安くして)に買う。高くなった時(高くして)に売る。そして利益を得る。難しい経済論議が必要なのだろうかといつも思う。

 現に上海の株価の実態について、中国の政府要人は「投機スジが問題だ」と語っていることが報じられた。市場経済を取り入れたとはいえ中国は社会主義経済を基礎としている。「株価を操作して儲ける」ということは許さないという思想が根底にあって当然だろう。

 そして今、ネットを開けば「株への投資」の活字が躍っている。「私はこうして○○万円」の利益を得たなどなど。もちろん生活設計をどうすべきかの選択は個人の自由である。咎めることもできなければ、奨励すべきでもない。

 昔からよく言われてきた諺に「うまい話は危ない」というものがある。これは決して「死語」にはなっていないと思う。市民感覚としての防衛はあって良いと思うがどうだろうか。

 さて「耐火金庫」だが、それも一人一人の選択であろう。それよりも同メーカーの株を買いに走ることはいかがだろうか。さしたる「得」はないと思うが。そんなこともつけ加えたい今日のブログである。


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