【コロナ禍が私たちに教えたものは】 新しい日常の習慣づくりを

2021-05-04 20:39:11 | 日記
今般のコロナ禍は今までの習慣、文化、そして人間関係も変えるものとなっています。例えば「弔い」があります。いわゆる会葬者同士の「密」を避けるということもありますが
子ども達の里帰りもさせない、しないという状況下において、遠くからの親類縁者の集まりも遠慮しあうものとなっています。そんなこともあってか「家族葬」が弔いの常識となって定着しつつあります。これを契機に「葬儀」のあるべき姿を考えても良いのではないかいうことも言われています。よく言われることに、七五三は神社参り。結婚式は教会
式で、そして葬儀は仏式でということです。勿論、それぞれが自分の判断(信条)で行うことでああり、あれこれ言うものではありません。しかし、少子高齢化が進む中での親の「独居・老々世帯」が拡大しています。その中で、お墓の管理が問題になっていることも事実です。あらためて、これを機会に弔い、埋葬についての今までの習慣を考えても良いと思います。
私たち高齢者の会が「合葬墓を考える市民の会」を結成しました。そして、郡山市に対
し「市営の霊園の一角に「合葬墓」の建設を求め、8年間に及ぶ長期の協議の中から合葬墓の実現を見ることができました。
そこで、この「合葬墓」に取り組んだ若干の経過を報告したいと思います。
取り組みにあたって、参考事例として神奈川県の市川市の「合葬墓」を訪ねました。対
応を頂いた市の管理職員から「市としては市民の要望と言うよりは、今後の墓参のあり方の一つとして『合葬墓』が必要であるとの観点から市が計画をし、実行したものです。皆さんのように、市民の立場から求め、取り組むことは素晴らしいことであり、ぜひ実現をしてください」という力強い声援を頂いたことを忘れることができません。
2015年(平成27年)に完成を見ることができました。そして完成をした合葬墓の見学
に行った私たち、説明に来られた行政の所管管理者の次の言葉があります。「この企画がこれほど市民のニーズがあるとは思っていませんでした」と。それは応募開始をするや400余の申し込みがあったということを持っての言葉でした。
市川市霊園の報告の「会員ニュース」に次のような文章を掲載しました。
「市川市の合葬墓を訪問した時である。そこに一人の老婆が正面の祭壇に花を手向
け、焼香、そして静かにお参りをしていた。多分、永年連れ添った夫の遺骨が奥の納骨堂に納まっているのだろう。その納骨の隣が空いている。『お父さん、そのうちに行きますからね』とつぶやいたであろう。四季や、命日に関係なく来たいとときに訪れ、しばしの時をそこで過ごす。そこにこれからの墓参の姿を見たような思いをもった。老婆の背には暖かい晩秋の日差しがさしていた午後のひと時であった。私も手を合わせていた」。
また「車社会」の習慣の中で、車のない生活は考えられなくなっています。同時に高齢者の運転がいかに恐ろしいものであるかも知らなければなりません。いつかは、しかも早い時期に免許証を返納することも大切になっています。そのことは高齢者の買い物や通院をはじめとして、日常の外出が困難となっていきます。同時に家族や知人との会話も途切れるいわゆる孤立化です。
その場合の「居間からの発信」としてのメールの活用が必要になってくると考えます。勿論電話もあります。しかし、電話は「出なければならないという無言の強制力が働きます。しかし、メールはメッセージの送り置きができます。気づいたときに、時間が取れたときに検索し受信をする。必要であれば返信も可能です。今や、多くの高齢者がスマホをも歩いています。パソコンも居間の必需品となっています。時折、今夜のメニューのレシピを検索することも楽しい一つになっても良いでしょう。
今般のコロナはこんなことも教えてくれたと受け止めたいですが、いかがでしょうか。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿