相乗りの福島県知事選・原発の争点なし、あるのは「復興・振興」

2014-09-11 13:53:40 | 日記

   相乗りの福島県知事選・原発の争点なし、あるのは「復興・振興」

 

 昨日のブログに「多分、相乗りの知事選になるだろう」と書いた。そしてその通りになった。

 「負けたくない選挙。負けない候補者」という自民党の思惑通りに進んだ。そして、自民党県連の代表が「腹を切って」と事を納めるという日本特有の収拾策で終わる。

 この時期、自民党福島県連が担ぎ出し、予定されていた事務所開きも「待った」を掛けられた鉢村氏は、いわき地区のあいさつ回りをしていたと地元紙は報じている。

 すでに日銀を退職している鉢村氏である。「納得できない」と述べたという。当然である。

 「藩の方針に意を唱え脱藩としたものは命を狙われる」。鉢村氏にその決意を求めたとしてもその実現はないだろう。

 そして、大方の既成政党はこの相乗りに加わる。それぞれの大義名分を掲げて。しかし、県民はそれをどう読み取るだろうか。

 昨日のブログに次のようなことも書いた。自民党直結の県政が引かれるだろうと。

 つまり、候補者としての内堀氏は原発を争点にしないだろう。そして復興を前面に押し出した政策になることは間違いない。今の自民党が福島でも沖縄でも「負けられない」ということは原発再稼働であり、安全保障政策のためである。そのために金が必要であれば、必要なだけ使うだろう。

 過般の沖縄名護市長選にあたって、当時の石破自民党幹事長は、選挙期間中の演説で「名護振興資金として500億円を用意した」と発言した。しかし、名護市民はそれを「蹴っ飛ばした」が、自民党の体質はここにある。

 街中を走る街宣のスピーカーからは「復興・振興」の言葉が飛び交うだろう。対立候補がいない訳ではない。このことに対し、私たち福島県民がどのように受け止め、どのような判断を下すのか。全国民の注目の的になることは必定である。いや全世界からも注目をされるだろう。

 その意味では、2014年度福島県知事選は、戦後の自治体選挙の歴史に残るものと言っても過言ではない。大きな曲がり角の1ページを、どのようなものにするかを求められていることは間違いない。

 


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