誠実さと思いやり
子曰わく、「参(しん)や、吾(わ)が道は
一(いつ)以って之を貫く」
曾子(そうし)曰く、「唯(い)」
子出(い)ず。門人問いて曰く、「何の謂いぞや」
曾子(そうし)曰く、「夫子の道は忠恕のみ」
里仁第四―15
安岡定子先生
孔子先生はおっしゃった。
「参よ、私の道は一筋の道で貫かれているのだ」
すると曾子は「はい」と答えた。
孔子先生が出て行かれると、弟子が質問した。
「今のはどういう意味ですか」
曾子が答えた。
「孔子先生の道はいつも一貫していて、忠恕
つまり誠実さと思いやりだけなのだ。」
(ポカポカ地蔵)
先生と弟子の以心伝心の会話が素晴らしい

「はい」と答えて、弟子たちには「忠恕のみ」の一言。
曾子という人に惚れ惚れするね。

曾子は孔子先生と46歳も年の離れた若い弟子です。
とても真面目で優秀。先生の思想を忠実に後輩たちに
伝えた人です。と書いてある。
よほど真剣でなければ、先生の考えを一言で言えることはできない。
安岡定子先生は、いつもどんな場面でも、思いやりが
大切であると言い続け、それを実践してきた孔子先生の姿に
強い信念を感じます。と書かれている。
先生の姿をみて、それを全身で受け取る弟子の姿に感心
