気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

歌会始のお題は「野」、来年は「語」

2017-01-13 15:00:11 | 日記
昨晩緒満月ご覧になられましたか?

今日は朝から、「茶の湯の書」で寒ーい京都まで
出かけたのですが、近くの駅までの道すがら、
この寒い中、遊歩道の木々から盛んに鳴き交わす声が、
昨今少なくなったと云われる「スズメ」です。

その他にもいろいろな鳥が・・・ 
 
木の枝にから地面に舞い降りる鳥も

遊歩道脇の藪から低いキョッ キョッと声も、
よく見ると木々の隙間から餌を探して入る鳥が、

シロハラ」で、やぶのある暗い林の地上で、
採食していることが多いそうです。
一度始めた観鳥でしたが・・・
眠っている双眼鏡を手にし、平城宮跡の広い野原や古墳の池で
野鳥を探すの良いかもしれませんね。

そういえば、今年の歌会始のお題は「」で、
今朝、皇居・宮殿「松の間」で「歌会始の儀」が開かれ、
独特な詠いまわしで披露されているのをTVで拝見しました。
天皇陛下は那須御用邸で邯鄲(かんたん,コオロギの仲間)の
鳴き声をお聞きになった折を
邯鄲の鳴く音聞かむと那須の野に
        集ひし夜をなつかしみ思ふ

皇后陛下は皇居での生活を振り返えられ
土筆摘み野蒜を引きてさながらに
       野にあるごとくここに住み来し

と詠まれておりました。
天皇皇后陛下のお歌から、陛下が生前退位を示唆されたことで、
考え過ぎと言えなくもありませんが・・・
や長唄などで演じられている

「邯鄲の枕の故事」皇帝在位50年の夢、
人生の栄枯盛衰のはかないことのたとえが思い出されました。

なお来年のお題は「語」で、「語感」「物語」のような熟語や、
「語る」「語らふ」といった訓読でもよいそうです。
一度チャレンジしてみたいものですね。