気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

玄関は「紅炉一点雪」にて

2017-01-29 13:11:37 | しつらえ
昨晩の若草山焼き、江戸時代から250年続いており、
頂上の古墳の霊を鎮めるための祭礼になるそうで、
600発の花火から始まりました。
ハート型やミッキーマウスも夜空に次々と
 
祭火は飛火野の大とんどより頂いた神火にて点火。

若草山から春日山への夜空を鮮やかに照らしていました。

火の力は、不思議と心を温かくしてくれますね。
如月の初旬までは一年で一番寒い期日に当たり、
お稽古場の炉も、「大炉」になりますが・・・
今年はどうしましょうか???
玄関だけでも『紅炉一点雪』の色紙に
 
昨年も記載しており、茶掛けの禅語辞典(抜粋)では
”心にある一つの念が湧き起こっても、まったく執着せず、
 第二念を生じないこと。
 から無常、儚いことの比喩に”

紅炉上一点雪」この言葉にはこんな逸話?、
川中島の戦いで謙信が、信玄の陣中に
単騎乗り込んで信玄に切りつけるときの語が、
江戸時代の「甲越信戦録」に「有説に」と断った上で
実録甲越信戦録. 下p35:国会図書館より
上記のように記されております。
後世、戦国武将を美化した話の可能性が大なのではと
思ってしまいます。

昨年も記しましたが、有馬頼底さんはこの言葉を、
おけいこの大変さをことばや顔に出さずに、
 淡々としてお茶に専念する人が本当の茶人である
”と
心に染み入り、焔をもやす言葉になれるよう、
精進あるのみですね。