気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

17’初釜「初座」

2017-01-25 21:06:47 | お茶会・お茶事
席入りの時間になる前から、細かい雨から激しい風雨に。
汲み出しをお出しします。雨は、止んでほしい・・・

願いをこめ、もう少し様子を見させていただきましたが、
やや小やみになり、見計らって席入りに、
こんなに降るなんて、露地笠の用意をしておりません。
稽古茶事ですので、お客様には申し訳ございませんが、
傘にて失礼しました。
四畳半での初釜のしつらえは、
床のお軸は、『彩鳳舞丹霄』さいほうたんしょうにまう
     書:大徳寺塔頭 孤篷庵 小堀卓巌
出典は「五元会元」からで、仏鑑慧懃の言葉で意味は
”五色の翼をもつ鳳と凰との一双が、
 天下泰平・万民和楽の聖代を祝って出現し、
 雲一つない天空に悠々と舞い遊んでいる”芳賀幸四郎
つまり”真理は明々白々だという”意(茶掛けの禅語辞典)
  
紹鷗棚の扱いになります。
肩衝茶入れと諌鼓鶏(かんこどり)香合
諌鼓とは、古代中国で、天子をいさめようとする者に
打ちならさせるため、朝廷門外に設けたという鼓(大辞林)
善良な天子が治めた国では民は諫め太鼓を打ち鳴らす事はなく
苔むし鶏の遊び場となった諫鼓鶏
天下泰平の象徴です。
本当に上に立つ人は、そうある事を祈るばかりです。
日本では閑古鳥が鳴くという違った使われ方を・・・?
  
席入り後、ご挨拶をさせて頂きます。

初炭を
 
初炭後、正午の茶事に則り、懐石を。
そして、箸落としに耳を澄ませ、膳を下げさせていただき
菱葩餅(はなびらもち)をお出ししました。
今回は真っ白でほのかに紅色が映り、いい感じに仕上がりました。
  
席改め・・・軸から花に、炭、湯を確認、茶入れも飾り
さあ後席、銅鑼の音が響きます。
            (次に続く)