気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

茶室「墨光庵」富山県水墨美術館にて

2016-08-18 00:15:06 | 美術館・博物館
この間お邪魔した、「富山県水墨美術館」の奥、南側の扉を
 
開けると茶室『墨光庵・ぼっこうあん』が建てられています。

数寄屋建築の茶室で、裏千家・家元の茶室、南禅寺「何有荘」や
大阪城西ノ丸庭園内茶室を手掛けられた富山小矢部出身の
「中村外ニ」棟梁が郷里にも優れた茶室を残したいという思いの
詰まった最晩年の茶室ですが、長男に引き継がれ完成しました。
平面図(HPより)
八畳の間
床柱は、正面に木目が均等に出ている赤松で、
お軸は、『静観』、大航 宗琢、妙心寺24代管長
 
立礼席
床柱は、荒木の栗の原木で、そのままのように
また立礼席は、障子窓の下部にガラスが用いられ、
茶室建築には珍しく、新しい感性になります。
 
花は、「黄蓮華升麻 (きれんげしょうま)」
壁の何とも言えない色と漆の床、
黒に映り込む花が見られます。
  漆の床
水指は、青磁ではなく、珍しい古い銅器だそうで
棗は、利休好みの中棗の露笹蒔絵(本歌は表千家に)
釜は、始めて拝見しましたが、巴網目模様貝鐶付?
   
500円で呈茶を頂きました。
菓子は、平安堂「錦玉羹」に続きお薄に、
暑い季節のほっとした一服、本当に美味しかったです。
  
ふと横の水屋に、茶碗などが飾られており
見学したかったのですが、上れず残念。
 
寄贈品だそうで、もったいないですね。
久谷茶碗、徳田八十吉

京色絵梅茶碗、永楽善五郎

大樋飴釉茶碗「寿色」、大樋長左衛門十代
遠目に見ても良い色ですね。

大樋黒茶碗、大樋長左衛門九代
もっと近くで拝見したかったです。

色々とお聞きしても嫌な顔をされず、教えていただきました。

辞すと、前のお庭を飛び石沿いに、芝生広場へ
 
是非一度おいで下さい。