気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

錦玉羹を「夏祭り」との答えで

2016-08-07 07:08:55 | 主菓子とお干菓子
今朝の出稽古は大先生の一年に一度の「茶カブキ之式」に、
愉しみで、前回は三服とも当てることが出来たことから
今年もと、意気込み事前学習を。
「七事式五」を取り出したまではよかったのですが・・・
”起源は鎌倉末期、中国から伝わった「闘茶」で、
 「茶の湯」の先駆けとなるが、その後紆余曲折の後
 17世紀「千家七事式」に茶道の一部に取り入れられた由
 無学宗衍和尚の偈頌
 「千古千今裁断舌頭始可知真味
 ”古に今に舌頭を裁断して 始めて真味を知るべし”と、
 本当の味は、その舌頭を断ち切ってこそわかるもの”
数ページもめくらぬうちに、・・・スースーッス
眠気を断ち切ってこそわかるもの」になりますね。
気を引き締めて行かなければなりません。

さて昨日の自宅稽古の話なのですが、
盆前、皆様忙しいのでしょうか、二人の予定が一人に
この方に気付かされたことがあります。
先月の30日に頂いた拓本「かまづかの」は鎌の柄を指し、

小間に飾っておりますが、
その植物は真紅の色に染まり別名、葉鶏頭(ハゲイトウ)
漢名では雁来紅と名付けられています。

また葉月最初の主菓子には、フランボワーズとサクランボを入れ込み、
紅色に染まる錦玉羹になりました。
その時は、単純に「鶏頭 」と名付けておりましたが・・・
今朝のお稽古においでの方にお聞きしますと、
まあなんと「夏祭り」と返されました。
(なんと、若い方は頭が柔らかいですね)

私は「鶏頭」と付けたことを思い出せず、
それもいいですねっと・・・・(いいかげんですね)
帰られてから、この二つの色『紅』の相同性に気付きました。
さらに床には

床には、昨年植えた八重の木槿と白木槿、萩、ミズヒキと

暑い夏の最中にかまわず、咲きだした吾亦

紅色に彩られたお稽古場になりました。 
元上司にこの季節、お会い出来たことから、
『紅』への不思議な縁(えにし)が生まれており、
一期一会に感謝です。
主菓子は「かまづか」よりも『雁来紅』がbetterですが、
『夏祭り』も捨てがたいですね。