気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

旧暦の七夕は葉蓋の扱いにて

2016-08-03 17:02:21 | お稽古
玄関の額『飛天』さんを掲げてみて、不思議な縁を感じました。
七日は旧暦の七夕(正式には今年は九日)になります。
古代中国の七夕伝説は、織女と牽牛の物語ですが、
日本にも伝えられ、
お話しの似た奄美地方に伝わる「天の羽衣」の伝説と一緒になり、
羽衣伝説』として日本各地(余呉湖、丹波や美保の松原等)で
後日談を含め種々のパターンで語り継がれております。
里帰りされた額の飛天=天女さん、七夕に絶好のタイミングで、
戻ってこられました。

ということで、昨日のお稽古のしつらえは、『七夕尽くし』
軸は禅語の「瀧直下三千丈」からで、
天の川が落ちてきたのかなっーて、思われませんか。
 
香合は「朝顔」、古代中国の七夕伝説の『牽牛』が関係し、
アサガオは別名『牽牛(けんぎゅう)』で、花は『牽牛花』
『牽牛』は、鷲座のアルタイルで和名の「彦星」にあたり、
こと座の1等星ベガは和名の『織姫』でしたね。

また先日まで出していた蜑小舟香合(あまのおぶねこうごう)
この七夕の時期にぴったりなんですよ。
本家は美保の松原の「松」から造作されておりますから。


お稽古は七夕ということで、薄茶点前だけの
梶の木の葉で「葉蓋の扱い」に。
昨年は梶の木が若く、葉も小さくてあきらめ、
ツワブキで代用しましたが、
今年はなんとか間に合う大きさにまでなりました。
 
葉蓋は第11代玄々斎が、好みの末廣籠花入れの受筒に、
梶の葉を蓋にして水指に使用されたのがはじまりになり、
なお運び点前で木の葉を蓋にするため、水指は塗以外に
陶磁器でもいいのですが、大きな水指はだめですね。

お茶碗は、織女の象徴として糸巻きの茶碗(仁清写し)を、

そして、九星が意匠化されている
亀蔵棗(きぞうなつめ)できまりです。

本当に間に合って、喜んでおりまーーーす。