気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

消壺の灰も大事に集めて、湿し灰に

2016-08-10 06:27:11 | しつらえ
最近、驚いていることがあります。
湿し灰(しめしばい)の作り方を教わりました』が、
拙い当ブログの人気記事上位に挙がり、とうとう
新しい記事を押しのけなんと一位にまで。
(最近の記事はマンネリなのでしょうか、反省)

昨夏はメモ書き程度にただ書いていただけ
来年も思いだせるかなーという軽い気持ちが・・・
参考にしていただき、本当に有難いかぎりです。

本当は今年も使った炉灰で「湿し灰」を
7月下旬、土用に入ったらと作らないと思いながら、
土用に入ってからも、天気と時間に恵まれず、
8月に入ってからは、あまりの酷暑で
やる気になれず、あっという間に立秋になりました。

気を取り直して、「炉・風炉の手入れ」で生じる
燃えカスや消し炭を保存しておりましたが、
もう一杯に・・・(少量なので簡単かな)
それだけでも綺麗にして、湿し灰にしましょう。
今年も手順を書いておきますので、ご覧ください。

まずは、消壺灰を目の粗い篩にかけ、ごみと炭を取り除き
湿し灰用の灰と使えそうな小炭に、
炭も高くなりましたから大事に分けました。

相方から”どこに使うの?最終的にはゴミ箱じゃないの”
癪に障りますが、我慢。さあ、どうしましょうかね。


灰に水を入れ溶かして、細かい目の篩で漉し
しばらく静置し、上澄みを捨てます。

次に沸騰した濃いめのほうじ茶を入れ
撹拌すると、灰汁、粉炭が浮いてきます。
それを料理用のあく取で丁寧に掬い
しばらく静置、上澄みを流します。
沸騰したほうじ茶・・・を繰り返します。


木箱の上にダンボール、さらに上にバスタオルを引き、
太陽が当たるところに置きます。

その上に、分離した灰を広げて二時間ほどしたら、
(そのままでは、コンクリートみたいに堅くなりますよ)
両手で揉むようにすり合わせてください。

またそれを均一に広げ、
太陽に当て二時間ほど放置しますと、
9割程度乾燥が進みます。
同じようにまた両手で揉んで細かくします。
最後に、揉んだ灰を目の粗い篩にかけると完成です。

思っていたより良い湿し灰になり、
有難いことに大切な湿し灰が増えました。
再び命を与えることが、もったいない精神にも繋がり、
お茶の心の奥深さを覗かせていただいた気がしました。
小さな楽しみに繋がる良い経験になりました。

でも灰を触る時は、必ずゴム手袋着用して下さいね!。