細沼園のお茶飲み話

お茶の時間のひとときに、思いつくまま書きました。

ユリゴコロ   沼田まほかる

2012-02-05 19:11:47 | 読書メモ な行

《内容》

暗黒の欲望にとり憑かれ、さまよう魂。運命は、たったひとつの愛と出会わせた。沼田まほかるの小説は、身も心もからめとる―。おそるべき筆力で描ききった衝撃の恋愛ミステリー。

 

―――けれども、年をとるというのは、たぶん、混乱を混乱のままに抱きかかえて生きられるようになることではないだろうか。人間の心そのものが、永遠に解き明かせないひとつの混乱だと、知ることではないだろうか。


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