細沼園のお茶飲み話

お茶の時間のひとときに、思いつくまま書きました。

泣きながら、呼んだ人   著者 加藤元

2015-05-30 13:39:10 | 読書メモ か行

《内容》

誰の心にもある、その人への思い 前作『嫁の遺言』で伊集院静氏、角田光代氏から「人間描写の達人」と評された新鋭、加藤元。待望の新刊は母と娘をテーマにした書き下ろし小説です。物語は、4名の女性を主人公に、ロンド形式で進んでいきます。母とわかり合えない気持ちのまま先立たれてしまったハルカ。幼い頃から自分と母を仲良し母娘と信じてきた妊婦の菜摘。小さな頃からすべての基準が母親にあり、疎ましく思いつつもどこかで手を離されるのを怖れている千晶。女としての母の側面を大人になっても受け入れられず、母を赦すことができない芙由子。物語は彼女たちを軸に、その兄妹、夫、父親、義母、義父、友人、子供…。様々な目線、エピソードが加わり、必ずどこかしらで共感を呼ぶ、心にじんわりとしみわたる家族小説となっています。特に女性は必読の書。震災後、家族との絆を大切に思う読者たちの心に響く、ハートウォーミングな傑作の誕生です。読後、温かな涙が心を潤すこと必至です。   (紹介文より)


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