細沼園のお茶飲み話

お茶の時間のひとときに、思いつくまま書きました。

若き特攻隊員

2007-04-17 20:06:09 | Weblog
昨日は新橋にある東京茶協同組合において鹿児島新茶の販売会が催されました。勉強のために出かけてみるのですが、思ったほどの品がなくとても手が出ませんでした。多少先日来の寒さが影響しているのでしょうか、出品数も少なかったようだ。

ところで、鹿児島茶の生産地でもある鹿屋市には、旧鹿屋航空基地特別攻撃隊戦没者慰霊塔があります。鹿屋基地は、太平洋戦争の末期、昭和20年2月から特攻作戦の基地として使用され、特攻で沖縄へと鹿屋の地を飛び立ち再び帰ることがなかった1千余名もの若者の御霊を祀るために昭和33年3月20日鹿屋市今坂町にこの慰霊碑が建立されました。

塔の高さは11メートル、塔の上には南海の空に向かって飛び立とうとしている翼を広げた平和のシンボル、白鳩がのっています。塔の銘板には特別攻撃隊戦没者908名の階級氏名、出撃年月日、特別攻撃隊名、出撃者数が刻まれています。
鹿屋市では毎年4月に関係者や遺族の方々を招いて慰霊祭を実施しています。

ここに私の叔父も予科練の若き特攻隊員としてその名が刻まれています。数年前の慰霊祭においては、伯父が遺族代表の弔辞を述べることになり私も同行して慰霊祭に出席しました。若くしてその命をお国のためと捧げた多くの英霊に感謝の気持ちを込めて献花をさせていただきました。この人たちの犠牲の上に今の日本があるのです。

若き特攻隊員たちは、二度と見ることができない母国の開聞岳を横に見ながら出撃していったのだそうです。毎年この時期になると、あの鹿児島の青い空が目に浮かび、二度と戦争が起こらない様にと思いを馳せるのです。