退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

#1749: そんなに甘くないよ、アメリカに住むってことは。

2022-10-24 11:17:54 | アメリカ便り

皆様、おはようございます。

寒いです、ストーブには火がついております。

今日はまじめに家にいて庭掃除をしたいと思います。

ところで朝一番に、❝なにこれ、腹立つ、ここはK国か‼‼‼❞、と思わせる朝のK国ドラマのオンパレード。

前回よりひどくなったんじゃない。

今のK国の状態じゃー、こうでもして自国がいかに盛り上がっているかを宣伝しないといけないでしょうね。

ただそれだけです、コマーシャルのように勧告宣伝にために流してるんですよ。

そして平和ボケした人たちが引っかかって、韓国旅行なんかに来てくれればいいな!、という淡い期待をもって。

でもこの実態、いかに日本のメディアがK国に汚染されているかを表しているんじゃないでしょうか。

そしてご存じのように、在日パワーのすごさも感じます。

日本人よ、騙されないように。

 

今日見ていたいつもの動画で、ちょっと気になったことを言ってました。

なんでもこの不景気下、給料も上がらず、それでて健康保険費やらいろいろな税金を差し引かれて、若者は海外で就職を探そうとする傾向にある、云々。

こういううわさ話は広まらないでほしいと思います、とアメリカで27年間働いた私は思うのです。

というのも実際のアメリカでの生活は厳しいです、決してバラ色ではありません。

其の何点かを、文才がない私が箇条書きでリストアップしていきたいと思います。

 

1.私の場合は大学から始めましたが、こちらの大学は勉強しなくてはいけません。

それが当たり前なんですがね。

どういうわけか日本では勉強しなくても卒業できるという変な現象が広まっているようです。

英語は自慢じゃないですが3(5段階で)しかとったことがない私は本当に英語で苦労しました。

もちろん大学に入学できる前に現地の英語学校に5か月間通って、小学校低学年レベルの中近東人やほとんどしゃべらないマレーシア人等と机を並べましたが。

そしてテストを受け、大学入学ができました。

優しそうなクラスメイトを見つけ、ノートを常に貸してもらいました。

本当に勉強は大変でした。

その後大学院に進みましたが、大学院入試なんていうのはなく、大学でとっていた科目の成績で決まるので、一つでもへまはできない。

アメリカへ留学するのもいいけど勉強は覚悟が要ります。

 

2.就職も良いところに行こうと思ったら、大学、大学院の成績を踏ん張って落とさないようにしなければいけません。

私は根性がなかったので修士でやめましたが、博士を終えた人たちにとっての就職探しはさらに厳しいものです。

私の働いていた製薬会社で博士を持った人を雇おうと求人を出したら100人単位で応募が来たそうです。

一人の求人に少なくとも100人以上の応募が来るんですよ。

博士求人だけではなく、良い職場ほど競争率が高いです、当たり前ですが。

 

3.そして、いざ就職してもアメリカの会社には常に首切りがあります。

私のところは1~2年おきに小さな首切り、3~5年くらいでやや大きな首切りがありました。

そして合併やら身売り(部分、全体)で伴う首切りもあります。

私のところではクリスマス近くになると首切りがある、ということがしばらく続いたため、❝クリスマスプレゼント(首切りのこと)がくるぞ!、尻を蹴っ飛ばされる準備をしろ❞、というので❝Bend over‼‼❞という言葉がはやりました。

というように、私は幸運にも部門は何回か変わりましたが27年間(吸収合併がありましたが)同じ会社でした。

能力あるなしじゃないんですよ、首を切られるかどうかは。

もちろんパーフォーマンスが悪けりゃ首になりますが、そんな人は27年間働いて、3人程度でした。

少しぐらい悪くても他のみんながある程度カバーしてくれます。

だからパーフォーマンスで首になる人は、よっぽど悪かった人か、かばいきれなかった人と思います。

私のグループでも、もし私がリーダーだったら首にしたい人というのは何人かいましたが最後まで大丈夫でした(といっても二人とも黒人なんで、、)

❝首を切られない、昇進できる❞ということに関して大事なのは、目立つこと(ミーティングをやってるときにくだらない質問するとか)、Right place and Right timeであらわされるように運が良いことと思います。

 

4.賃金ですが、今日見た動画では日本は国からの天引きが多い、と言ってましたがアメリカはたぶんもっとすごいと思います。

賃金高は年に1回行われるレヴューとボスのご加護で決まります。

私の場合は最後の5年間はボスとうまくいっていなかったため、当たり前(低いほうの)の昇給しかもらえませんでした。

ボスとうまくいってる人はボスが頑張って少しでも金額をあげてくれます。

レビューは主にホラが元となっていると思います。

だからいかに自分の価値をあげるか、めったやたらに自分を持ち上げることにかかっているのです。

これに関しては日本人はうまくないと思います。

給料天引きでは国民年金(ソーシャルセキュリティー、年金)、メディケア―(65歳以上からの健康保険)、健康保険、401K (59.5歳からもらえる年金みたいなもの、積み立てみたいなもの)が、私のいた会社のようにある程度大きな会社ではほぼ必ず引かれます。

という具合に全部合わせると給料の25%ぐらいは天引きとなります。

あとはもちろん消費税(週によって違うけど、わが州は10%)というものもあります。

というようにすごいものです。

そのほかに所得税、固定資産税なんかもあるし。

だからアメリカで仕事をしたからと言って格段と言って収入が良くなるわけではないです。

私に言わせれば、もし少しばかりの収入が増えたとしても、アメリカに住むことによって起きるマイナス面(治安の悪化、物価の上昇、まずいものを食わされる、日本みたいな至れり尽くせりのコンビニがない、車がないとどこにも行けない等)のほうが大きいと思います。

長くなったのでやめとこう

ハブグレジュンタのマミー