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たかが会話、されど会話」10年前の今日の記事

2019-08-09 | ポジティブ心理学



●たかが会話、されど会話

この年になると、人と話すことがかなり減ってきます。とりわけ、大学の教員は、研究室があるので、誰も来なければ、一日まったく会話なし、といこともしばしばです。さらに、家では、妻と2人。とりたてて会話と呼ぶほどのやりともそれほどはありません(不仲というわけではありません。念のため)。あらためて会話不足の自分に驚かされます。

それもあってか、最近やけに会話のことが気になります。とりわけ、女性の会話上手がうらやましくてなりません。

テニスコートにいくと、ゲームをまっている間、楽しそうに会話しているのは女性だけ。男は、お互い離れて座り黙ってゲームをみているか、順番がくるまで散歩です。昨日の暑気払いでも、女性だけでなにやら盛り上がっていました。

話すように作られている女性脳と、勝つことを志向するように作られている男性脳の違いなんて話もどこかで聞いた気がしますが、確かに、遺伝的な性差の一面ではないかとは思います。
しかし、これほどいろいろ意味で大切な会話。
女性の独占物にしておいてよいわけはありません。

冷房代が心配だが、

2019-08-09 | 心の体験的日記
車、電話、そして冷房。

この3つは、70歳代の自分にとっては、贅沢品だ。

それが使い放題なのだら、贅沢極まれりとの思いがある。

ここのところ、3台もある冷房のどれかは動いている。
さすがに少しは節約せねばとの思いがよぎるが、
この暑さには、かなわない。

励まし

2019-08-09 | ポジティブ心理学
励ましーー仲間を元気にする習慣づくり
「励ましは、一番簡単な仲間の元気づくりなのだが」

● 「がんばってね」
 死の床に付している人のお見舞いの別れ言葉に「がんばって」はないだろう、といわれくらいに「がんばってね」は相手を励ます言葉としてよく使われます。
 自分でも、実に良く使うことにあらためて気づかされます。
まさに、「人は言葉に励まされ、言葉で鍛えられる動物です」(永崎一則)ね。
 なお、アメリカでは、逆に、
「take it easy(無理しないでね)」
「take care of yourself)お大事に)」
が別れ言葉の定番だそうです。
ガンバリズム、日本文化の面目躍如たるところです。
これは、単に言葉の問題のようですが、底には、このように文化が反映されています。

● 励ます行為の2つのタイプ
 人を励ますとはどんな心理なのでしょうか。
 似た行為に、別のところで取り上げた「ほめ言葉」があります。これは、相手のやりとげた結果に対するポジティブな評価、心理学の用語を使うなら、正の強化になります。
 励ます行為にも、正の強化という面もあります。これまでやってきたことは良いことです、だから、そのまま続けると良いですよ、という励ましですね。
 勉強している子どもを、「がんばってるね」と励ますような場合です。これについては、ほめ言葉と同じ話になりますので、ここでは取り上げません。
 励ます行為にはもう一つ、もろに、元気づけの効果をねらうこともあります。
 前述した、死の床に臥している人に「がんばってね」というような場合です。
 正の強化としての励ましに対して、こちらのほうは、今現在の状態を脱して未来に向けてのなんらかの行為を促すものとなります。
 励ます行為で難しいのは、こちらのほうです。死の先はないですからね。

● ただ励ませば良いというわけではない
 落ち込んでいる人に、「元気出して」と励ますことは簡単です。
 しかし、励まされたほうからすれば、「どうやって元気を出せばいいの?」と言いたくなる場面が多々あるから、気をつける必要があります。
 どんな場合でしょうか。
 当面、現状から脱却する方策がない、あるいは、見つからない場合です。
・ 失敗して回復するすべがないとき
・ 気持ちがひどく落ち込んでしまっているとき
・ 先のことにまで思いがいく余裕がないとき
 などです。

● 効果的な励まし方
まずは、励ます場面には、ほめて励ます場面と、現状からの脱却を促す励ましのどっちなのかを峻別できる眼力をつけることです。
圧倒的に「がんばってね」というときは、前者です。こちらのほうは、なにも気にせずに素直に口に出して良いと思います。

現状からの脱却を促す励ましを効果的にものにするには、少し気を使う必要があります。
まずは、タイミングです。
現状が最悪な状態のときの励ましは残酷です。こういう状態では、むしろ、最悪な状態を受け止めてやる気持ちのほうを優先するべきです。悲しみ、苦しみ、辛さを共感する気持ちですね。
そして、気持ちが上向いてみずから現状をなんとかしなければという気持ちになってきたあたりを見計らって、励ますことになります。
ここで、「がんばってね」はそれなりに有効だと思いますが、言葉に気持ちをこめる配慮があれば、言うことなしですね。
何か自分で助けてあげられることがないかを相手に聞くのも良いですね。

最後は、余計なおせっかいと言われない程度に、具体的な方策を示唆してやれればいうことなしです。


配置変えをしたばかりの部屋に入って家具につまずいてころんだ

2019-08-09 | 安全、安心、
例1 配置変えをしたばかりの部屋に入って家具につまずいてころんだ
 
例2 一人住まいの部屋に夜帰宅した。くらがりの中を電気を付けようとしたら、思わぬところにテーブルが置かれていてつまづいてしまった

「解説」
 自分の部屋を動き回るのにいちいち考えながら、といういきません。どう動けばよいかは身体が知っています。
 だからこそ、部屋の配置変えをしたようなときは危険なのです。
 環境は前と違ったのに、身体のほうは前と同じように動いてしまい、両者の間に不適合が起こってしまうからです。
 
 人間は、環境に慣れるのは得意です。ただし、その環境が不変(普遍?)であることが前提です。絶え間なく変化する環境には実に注意深く観察しそれに自分を合わせるように努力します。しかし、変わらない環境に対しては、自分の身体のほうをそれに合わせます。そうすれば、身体の無駄な動きをしなくて済むだけでなく、身体を動かすために頭を使う必要もなくなるからです。かりに最初は、無理の身体の動きを要求されてもすぐにそれに慣れてしまいます。
 
 問題は、部屋の配置変えのように、全体は変わらない、しかし、その中にある部分は変更、というような場合です。全体が前と同じ身体の動きを誘発して、それが、変わった部分と不適合をおこしてしまいます。