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2019-08-06 | ポジティブ心理学
本当にいい笑顔。
これからを期待。


@@@@お祝記事、いや、便乗記事


笑う「一日10回の爆笑で心もからだも元気」

● 笑いってどんなもの
 笑うから元気なのか、元気だから笑うのか。いずれであるかはともかくとしてーー実は、これは、感情心理学の大問題の一つなのですがーー、笑いと心身の健康(元気)とは関係があることは間違いありません。
 ただ、「笑い」には実にさまざまなものがあります。苦笑、嘲笑、冷笑、せせら笑いなどのようにネガティブな感情の表出としての「笑い」から、笑顔、爆笑、微笑のようにポジティブな感情に伴う「笑い」まであります。さらに、照れ笑いなんてのもあります。
まさに、人間その笑う存在です。
ここでは、言うまでもなく、後者のような笑いを取り上げることになります。
 さて、その笑いってどんなものなのでしょうか。
 笑いに限りませんが、気持ちの喜怒哀楽は、顔の表情として表出します。笑いもその一つ、しかも、人に固有の表出です。
怒りなどのネガティブ感情に伴う表出は、犬猫でもあるのになぜでしょうか。(もっとも、動物愛好家なら、犬猫も笑うというかもしれせんが。)
 それは、笑いの2つ目の特徴になります。つまり、笑いは、社会生活の中で、かなり大事なメッセージを伝えているのです。
・私はあなたのことを全面的に受け入れます
・私は今ポジティブです
・あなたは私の予想を外れた行為をしています
 社会的動物である人にとっては、このように、笑いは、欠かすことのできないコミュニケーションの道具なのです。
 笑いをあえて、3部の「仲間を元気にするためのキーワード」に入れたのも、このためです。

● どういう時に笑うのか
まずは、お互いがポジティブな感情を共有しているときに、笑います。
やや余談になりますが、大学で40年余り講義をしてきましたが、どう考えてみても、講義中に学生が笑ってくれたという思い出が一度もありません。
何度も冗談やダジャレのようなことも言ってみたこともありましたが、学生のほうは、ぽかーんとしていました。そんなことが続くため、いつからかもう、学生を笑わせるような努力をしなくなってしまったようです。
笑わせようとして努力したのに笑ってくれないときほど、ばつの悪いことはありませんから。

 それに対して、落語や漫才の寄席中継。
笑いの渦ですね。なんでそんなことがおかしいの、というところでも笑いが起こります。
 つまり、講義室とは違って、寄席では演ずる人も観客も、笑って楽しむという目的を共有しているのですね。笑わにゃー損々、というわけです。
ですから、笑いの閾値が低いのです。
 大学の講義以外にセミナーや講演などでも、笑いをとるのは、日本ではかなり難しいです。聴衆のほうが、まじめすぎるのです。お勉強するのに、笑いなんて不謹慎とさえ考えているふしがあります。

 でも、ポジティブな感情を共有しているだけでは笑いはおこりません。
 笑いを起こすのは、相手の言動が、こちらの解釈のための図式(スキーマ)とずれている必要があります。
 最近のお笑いタレントは、奇妙な動作で笑いを取るのが流行のようです。
「奇妙」に見えるのは、そんな動作は「普通は」しないからです。この「普通は」を支えるのは、あなたの頭の中にある知識のまとまり、すなわちスキーマなのです。
 スキーマからのズレがはなはだしくなると、笑いより驚きになってしまいますので、微妙なずれ具合をとるのが聴衆を笑わせるコツになります。
そのあたりのうまい下手が、お笑いタレントのタレントということになります。
 
● 笑いの効果はこんなにある
笑いの効果のまず第一は、善人宣言効果です。
「私は悪い人間ではありません」
 「あなたを全面的に受け入れます」
「自分はいま、ポジティブです」
といったメッセージを相手に言わずもがなに伝えることは、笑いの一つの効用です。
 この「言わずもがな」が大事ですね。何も言わなくとも、笑いは、これだけのことをわかってもらえるメッセージなのです。使わない手はありません。
 
笑いの2つ目の効用は、相手の気持ちを元気にする効用もあります。
笑いだけではありませんが、笑いには、感染効果があります。ある人の笑いが回りの笑いを誘うのです。この効果は場の雰囲気を変えます。周囲を元気にしてくれます。
 こんなブログを見つけました(「スリーイーグループ社長日記」より)

顔施(がんせ)とは、にこやかな表情で人に接するということで、和顔施(わがんせ・わげんせ)ともいう。
これなら誰にでもできる。
出家して以来、私はつとめてこれを心がけてきた。
和やかな表情に会い怒る人は、まず、いまい。
あらゆる職業の人にこの行を心がけてほしい。
生まれつき器量が悪くても、笑顔は人をチャーミングにも美人にも見せる。
私はそういって特に女性に和顔施をすすめている。
──瀬戸内寂聴

笑顔を振りまくこと、それ自体がひとつのお布施になるのです。いつもなごやかで穏やかな顔つきで人や物に接することです。さらに関連した名言を一つ。
「泣くときは一人だが、笑えば世界も一緒に笑う」(W.ウイルコックス)

さらに2つあります。やや横道にそれますが、上の2つとは違った笑いの効用になります。


一つは、笑いの病気の防止と治療効果です。
笑う人のほうが病気にかからない、病気になっても回復が早いということを示すデータがあれこれ報告されているのです。筑波大学の名誉教授で遺伝学の研究で著名な村上和雄先生によると、笑いは、病気の発症や治療にかかわる遺伝子のオンオフに関係しているらしいのです。

もう一つは、先輩の市村教授から仕込んだ話です。笑いの行動的効果です。引用しておきます。
「野球のピッチングの練習を、笑顔でやるのと苦しそうな顔でやるのとでは、笑顔のほうが球速を持続させられる、というスポーツ心理学の実験研究もある。心理学の有名な実験に、氷水の中に手を入れておく時間を、笑顔の人と苦しい顔の人が競争すると、笑顔の人が勝つ確率が高い、というものもある。」
 
● 効果的に笑う、笑わせる
さて、では、効果的に笑ったり、笑わせたりするのは、どんなことに心がけたらよいの
でしょうか。
 いずれの場合でも、気持ちがポジティブでないとどうにもなりませんね。無理な作り笑いになってしまいますから。
 その上でまず、自分から効果的に笑うほうから。
① ともかく笑う
 先ほど、講義や講演では、学生諸君や聴衆がまじめで笑ってくれないという話をしました。まじめなのは良いのですが、でも、相手が笑わせようとしているときには、場の雰囲気がありますから大声で笑う必要はありませんが、せめて顔の緊張をほぐして微笑くらいはするように心がけることです。
確かに、お笑いタレントと違って、笑いのきっかけになる思考のズレは、もっぱら知識のズレですので、きちんと話を聞いていないと笑うタイミングがとれません。それだけに、笑うということは、あなたの話をきちんと聞いている、話が私に伝わっているというメッセージを相手に送り返すことになります。
もう一つは、かなり強引な笑いになりますが、ともかく笑う、もっと言うと爆笑することです。さらに言うなら、気持ちに関係なく笑ってしまうことです。
冒頭で、「笑うから元気なのか、元気だから笑うのか」は、感情心理学の大問題と言いました。それは、
笑う(身体の末梢反応)――>元気(ポジティブ感情)
という因果を想定するのか、あるいはこの逆なのかということなのですが、ジェームズ・ランゲ説として古くからあったのが、「笑うから元気」という因果関係なのです。
それが最近、少し装いを新たに再登場してきたのです。ちょっとだけ説明します。
笑うーー>「自分は、なぜ笑うのだろう、と推論する」ーー>おもしろいからだ
「身体反応」と「感情」との間に、身体反応を推論する過程が入って、その解釈に従って感情が発生する、というのです。「笑っているから、自分はおもしろいと思っているのだ」というわけです。
 決着はついていませんが、でも、ともかく笑ってみる。そうすれば、元気になるのですから、試してみる価値はありますね。
 ここで、面白い試みをしているNPO法人「笑み筋肉体操ハッピーネット」(会長;林啓子)を紹介しておきます(「常陽リビング」より)。
 林氏は、笑いの健康向効果を引き出すために、笑い体操を考案しました。
① 唇を左右に広げて、さらに上にあがえる
② 顔の筋肉(表情筋)のあちこちをつまむ
なお、私は、車のなかで、思いつくと、舌出したり、笑い顔をつくったり、目を最大にあけたりして、表情筋を動かすようにしています。
筋肉ですから、鍛えれば(使えば)強くなります。笑い顔も含めて表情が豊かになります。
 
②相手を効果的に笑わせる
 お笑いタレントの真似をして、「冗談、ユーモアを言う」「ぼけたり」「突っ込んでみたり」「ダジャレを言ったり」「からかってみたり」は、場面によってはあってもよいかもしれませんが、普段は、そんなハイテンションは不要です。というより、疲れてしましますね。
 相手を効果的に笑わせるには、結局はここでも、あなたが笑えば良いのです。あなたの元気を見せればいいのです。笑顔の感染力にはすごいところがあります。
あまりにも簡単なことですが、これがすべてです。(笑)というのは、嘘です。3部で取り上げるキーワードの随所で、周りを笑わせるための具体的なコツが披露されています。

 



「自己を表現する

2019-08-06 | 教育

「自己を表現する」

仕事は自己表現なり
 吉野浩行氏・ホンダ(株)元社長がインタビューに答えていわく。
「技術者は会社を自己表現の場と考えてほしい。そのためには、5つくらいの夢を絶えずもっていてほしい。」
 日本人の自己表現の弱さ、まずさは、よく知られている。
 しかし、会社のトップがこうしたセリフを吐くようになったのは、日本の会社も変わりつつあるのかもしれない。というより、変わらざるをえなくなってきているのかもしれない。
 徹底して自己を殺しひたすら組織のために献身するサラリーマン像は過去の遺物になる日も近いのかもしれない。
 個人を大切にするということになるのだから悪いことではないが、それだけ自己もその表現も厳しく問われることになる。しんどいがおもしろい社会になってきた。

自己を豊潤にする
 自己には、自分は一体何者なのかを知ろうとする自己を主体的自己(I)、知られる自己を客体的自己(me)、さらに、周囲からそうであるとみなされている自己を社会的自己(social ego)の3種類がある。
自己表現というときの自己は、主体的自己(I)のことである。この強さと質(内容)とが問題となる。
 主体的自己の強さとは、俗に言う、「押しの強さ」という側面と、客体としての自己を冷静かつ客観的に見つめられる(フォーカスイング;focusing)側面とがある。
 両者は乖離していることがある。たとえば、タイプA性格の人。自信満々で仕事に熱中し、時間に追われるかのごとく仕事をしてしまうような人は、押しは強いが、自分の内面を見つめるようなことはしない。
 しかし、真の主体的自己の強さとは、みずからの性格をきちんとつかみ、自分の能力の弱点さえも冷静に知る度胸もなくてはらない。クイズで、そのあたりを知って欲しい。
 もう一つ、自己表現というからには、表現するに値する「自己の内容」がなければならない。ただ、大声で叫ぶ度胸だけしかないのでは、表現になりえない。
 「自己の内容」を作り出すのは、教養と信念、換言するなら、知識と自分なりの考えだと思う。このあたりが、実は日本では貧弱である。
 その因は、もっぱら教育問題に帰着してしまう。知識は受験用、自分なりの考えは抑制することが是という学習環境は非常にまずい。

自己を表現する
 強くて内容豊かな自己を適切な形で外に表現することが自己表現である。
 日本社会では、まだ自己表現を促す文化は一般的ではない。したがって、まずは、表現の入口のところで高い障壁をクリアしなくてならない。
 表現しないことのほうがプラスであるような文化がはやく亡くなってほしいが、文化の革命には、残念ながら膨大な時間がかかるのが常である。
 実は、最も知的エリートとして期待されている大学院生でも、演習で自己表現はもとより質問すらできない/しないような状況が蔓延している。やや不気味でさえある。
 それはさておくとして、そのあとにくるのが、いわゆる表現手法である。文書、ことば、手振り身振りなどをいかに使って、効果的に相手に「自己」を伝えるかである。
 具体的な手法はさておくが---大事でないということでは絶対にない!!----、最も大事なことを一つだけ。
 それは、場の分析である。表現は、表現の受け手が存在する場があって成立する。その場がどうなっているかをきちんと分析して表現を考えないと、いかに豊潤な自己も無駄になってしまう。



説明は相手があってのもの

2019-08-06 | わかりやすい表現
●説明は相手があってのもの

説明は相手があっての話である。相手意識を欠いた独り善がりの説明は、闇夜に放つ矢のようなものである。どれほどの趣向を凝らしてみてもむなしい。
 
相手が何を求めているのか、どんな知識を持っているのか、どんな状況に置かれているのかに思いをはせる習慣が、真の説明力を養うことになる。
 
相手が関連知識が豊富であなたの言うことに強い関心をもっているなら、説明のための工夫より、説明の内容のほうに集中すればよい。
 
しかし、相手がその逆のような人々ばかりであることが想定されるときには、説明の仕方のほうを工夫しないと悲惨な結果に終る。





プラスティックごみと不燃ごみ

2019-08-06 | 心の体験的日記
不燃ごみとして、プラスティックごみを捨てていたが、
分別してだすようにしてみた。
いずれも週1の収集なのだが、
ほとんどがプラスティックごみであることが判明。

レジ袋ばかりが悪者にされているが、量からすると
プラごみのほうがもっと悪者ではないのかなー