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地(知)の拠点整備事業関連のシンポジウムの案内

2014-02-28 | Weblog
地(知)の拠点整備事業関連のシンポジウムの案内
これで5つ目くらい
文部科学省の補助金で大学がやりはじめた事業
どこもかしこもシンポだらけ
でも当事者はともかく、関係ない我々が案内をもらってもねー
シンポ一回やれば100万、200万はすっとぶ
というより、そうしないと予算消化ができない? 笑い
大学と地域との連携
おおいに期待してます



幸せの4因子

2014-02-28 | ポジティブ心理学
前野研究室の院生たちの多変量解析(とくに蓮沼理佳「幸福・性格・欲求の調査アンケートに基つく幸福感の関係解析」から、主観的幸福の4因子を抽出した。
(前野隆司[幸せのメカニズム]講談社新書)

1. 「やってみよう!」因子
(「自分の強みがある」「それを活かしてきた」という実感や、目標のために学習・成長しようという傾向など)
2. 「ありがとう!」因子
(人を喜ばせたいor親切にしたい気持、感謝の気持など)
3. 「なんとかなる!」因子
(楽観性、切り替えの速さ、人間関係の積極性、自己受容など)
4. 「あなたらしく!」因子
(人と比べない、他の選択肢と比べない、自分をはっきり持っている、など)

(ブログからの孫引き)



心理学会事情」心理学ってどんなもの

2014-02-28 | 認知心理学

Q2・15「なぜ、心理学の領域では、たくさんの学会があるのですか」---学会事情

 日本には心理学関係の学会が以下のように実にたくさんあります。「関係」の範囲を広げればもっと増えます。心理学、あるいは関連領域の広ろがりを実感してもらうために、学会名を順不同で列挙してみます。「日本」は省略します。

バイオフィードバック学会、ブリーフサイコセラピー学会、動物心理学会、学校教育相談学会、学生相談学会、グループダイナミックス学会、箱庭療法学会、犯罪心理学会、発達心理学会、自律訓練学会、感情心理学会、カウンセリング学会、家族心理学会、健康心理学会、基礎心理学会、行動分析学会、行動科学学会、行動計量学会、行動療法学会、交通心理学会、教育心理学会、人間性心理学会、応用心理学会、リハビリテーション心理学会、臨床動作学会、臨床心理学会、理論心理学会、催眠医学心理学会、産業カウンセリング学会、性格心理学会、生理心理学会、社会心理学会、心理臨床学会、進路指導学会、特殊教育学会、産業・組織心理学会、社団法人心理学会 

 ちなみに、筆者の場合は、社団法人・日本心理学会と日本教育心理学会、さらに、隣接領域の学会である「読書学会」「日本語教育学会」「認知科学会」「人間工学会」「ヒューマンインタフェース学会」にも加入しています。どうでもいいことですが、年末、年度末の学会費の支払いが7万円ほどになります。
 なぜ、これほど学会が増えてしまったのでしょうか。
 その一番の理由は、研究対象が多岐にわたっていることが挙げられます。心理学のように、心という得体の知れない対象を研究する領域では、研究者間で知的好奇心は拡散します。
 研究には一見すると矛盾した面が共存しています。
 一方では、研究者個人の知的好奇心のおもむくままにという内むき志向、もう一方では、自分の知的好奇心を共有してくれる仲間をもとめるという外むき志向とです。前者は研究の自由が保証されるポストを求めさせ、後者は学会や研究会の結成を求めることにつながります。
 この内むき志向と外むき志向との共存は、実は矛盾したものではありません。  学問に限らず創造活動には強烈な内むき志向が必要ですが、それだけではだめで、それを支える文化、組織、評価システムといった社会的な仕組も必要なのです。個人の趣味のようなものでも、趣味仲間が必要なのと同じです。
 ノーベル賞騒ぎをみていると、創造的な成果はその人だけに帰せられるように錯覚してしまいますが、それを支える膨大な知のインフラ(基盤)がその周りにあっての創造なのです。
 学会はその外むき志向を組織化したインフラの一つです。その学会もできるだけ、コンパクトなほうが何かと都合がよいのです。会員数6千余名にも及ぶ日本心理学会のような規模になりますと、きめ細かい活動がなかなかできにくいところがあります。というわけで、500人から1000人程度の学会を作って、小粒だがぴりっとした活動をしようということになります。
 もっとも、学会の群雄割拠状態を作り出す世俗的な事情も実はあります。
 学会の仕事のうち最も重要なのは、論文機関誌の発行です。大きな学会の機関誌に論文を掲載するには、投稿してから査読をへて掲載までどんなに速くとも1年はかかります。学会が小さいとこれを短縮できます。
 なお、論文審査は、同じ研究仲間2、3名による(ピア・レビュー)匿名審査になります。審査のない大学紀要論文などは、あまり高く評価されません。
 さらに、大きな学会の機関誌は、一定の水準を保つために審査基準が高めに設定されがちです。そのため、審査者の基準が高く設定され、独創的だが論証が雑、あるいは、テーマそのものが奇抜過ぎるなどなどといった理由で審査を通らないことがあります。自前なら、そのあたりはかなり融通がきくという、これまた世俗的な理由もあります。
 もう一つの世間的な事情は研究費配分です。
 今、科学技術への国費の投入は莫大な額になっています。研究開発(R&D;Research and Development)が国の生き残り戦略として重要になってきたからです。その配分の決め方にはいろいろありますが、なんらかの形で、学会が関与することになりますので、たくさん学会を作ってそれぞれが潤おうようにしようということになります。
 さらに、最近の資格ブームにのって、心に関する資格認定の要求が強くなってきました。そのための業務を行なうために学会が必要になってきたという事情もあります。
 最後に、学会が増えたもっともっと世俗的な理由もありますが、これについては、大人の世界の話ですので止めておきますが。