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心理学化する社会

2012-09-06 | 教育
斎藤環(2003「心理学化する社会」PHP)によると、今、時代は、心理「学」主義に傾いている。物の豊かさの次は、「心の豊かさ」をである。物事を、心理「学」的にとらえる傾向が強くなっているのだ。
なお、心理「学」 とあえて、「学」がついているのは、「心理的」との違いを強調したかったからである。心については、心理学を知らなくと、誰もがそれなりに語ることができる。その語りが、心理「学」の用語を使うようになるのが心理「学」化なのだ。これには、マスコミや啓蒙書などによる心理学のポップ化によるところが大きい。

認知的不協和 池田信夫ブログより 

2012-09-06 | Weblog
価値判断に合わせて事実を決めるフレーミングは珍しくない。カーネマンも示すように、人間はまず直観的なシステム1で判断し、それを合理的なシステム2で修正するからだ。ところがシステム1の思い込みが強すぎると、システム2で認識した事実と矛盾したとき、感情に合わせて事実認識を変える行動が起こる。これを認知的不協和と呼ぶ。

Wikipediaにあがっている例でいうと、システム1で「タバコが好きだ」という感情をもっている人が、システム2で「タバコを吸うと肺癌になりやすい」という事実を知ったとき、感情と事実の矛盾が生じる。このときタバコをやめるという行動で矛盾を解決するのが普通だが、中毒症状が強いと「喫煙者で長寿の人もいる」とか「交通事故で死亡する確率の方が高い」といった言い訳を考えてこの矛盾をごまかそうとする。

池田信夫ブログより


温かい知 思考に気持ちをこめる

2012-09-06 | 認知心理学

発想王をめざせ

温かい知 思考に気持ちをこめる

********ポイント
1)うまくいっているときこそ慎重に
2)失敗したときこそ深く考えるチャンス
3)考えるときは自分の感情状態にも思いを  はせる
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●「温かい知」と「熱い知」と「冷たい知」
 心を知情意の3つに分けたのは、アリストテレスであるが、今でもそれなりにわかりやすい分類なので、心理学でも使われている。
 しかしながら、現実の心の働きは、知情意渾然一体である。たとえば、
 (1)おもしろそうだから解いてみた
 (2)わかってうれしい
 (3)あわてたので間違えてしまった
 (4)熱愛しているのであらが見えない
(1)と(2)のように、知の働きに穏やかな感情が混在しているとき、それを温かい知と呼び、(3)と(4)のように、激しい感情が混在しているとき、それを熱い認知と呼ぶ。温かい認知と熱い認知を一緒にして感情知と呼んでおく。
 これらに対して、コンピュータ上での知のように、感情の混じらない知を冷たい知と呼ぶ。

●うれしいときは難しく考えない
 温かい知の現象でおもしろいことはいろいろあるが、その一つ。
 うれしい、楽しいなどポジティブな感情状態では、あまり細かいことまで考えずに、大雑把に考え、反対に、悲しい、不安などネガティブな感情状態では、かなり深く細部まで思いをめぐらすらしい。
 「成功体験に溺れているとだめ」「勝って兜の緒を締めよ」も、この知見からすると、納得のいく戒めである。
 また、慰め言葉の常套句に、「深刻に考えないほうがよい」とか「気晴らしでもしたら」があるが、これも、ありもしないことにまで思いをめぐらしてしまってますます落ち込んでしまうのを防ぐためには有効である。

●感情は注意の調節弁
 知的活動は、適度の注意が配分されているときに、最も最適な状態になる。感情は、この注意資源の量をコントロールする役割を果たしていると考えられる。
 となると、知の働きを最適なものにするからめ手からの方策として、感情をコントロールすればよさそうに見えるが、事はそれほど簡単ではない。
 というのは、感情は、今目の前にある状況に即応する機構なため、自己コントロールが非常に難しいのである。へたにコントロールすると、自分の生存が危なくなる。
 うれしい気持ちになるのは、状況の中に生き残りのための材料が豊富にあることを意味している。逆に、悲しい気持ちになるのは、状況の中に生き残ることを危うくする危険な材料があることを意味しているのである。だからこそ、深く細かく分析するのである。
 したがって、その時その場での生き残り戦略としては、感情に従った温かい認知活動をするのが最適ということになるが、より長期的な戦略にかかわる重要な決定や判断は、一時の感情に影響を受けないように、感情の波が治まってからにするのが賢明というものである。


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●情報から感情知まで

 図は別添



「解説」
 情報化社会はまさに情報の乱れ飛ぶ社会である。それは、しかし、情報というゴミが乱れ飛ぶ混乱化社会とも言える。今の日本がそんな感じ、というのは言いすぎか。
 情報は体系化されてはじめて意味のある知識となる。したがって、情報化社会は、知識化社会でなければならない。そのためには、学問による体系化、あるいは、個人の中での体系化が必須である。マスコミによる編集という作業も体系化の一端であるが、これが過剰になると歪んだ体系化となるので危険である。
 情報、知識、知恵、感情知の4つの知の間の頻繁な往復があることが、豊潤な知の世界の構築につながる。そのためには、身体で覚える(身体化)、感情を込める(感情化)、自分で体験する、自分なりの解釈をする、といったことが必要とされる。

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●感情は注意とメタ認知を介して認知活動に影響する

図 別添

「解説」
 夫婦ゲンカして車で家を飛び出し事故を起こしてしまったケースを耳にしたことがある。 車の運転は、習熟してしまうと気がつかないが、実はかなり高度な認知活動が関与している。ケンカして気持ち(感情)が乱れているようなときは、注意配分もうまくいかなくなり、さらに自分で自分を知るメタ認知も十分に働かなくなり、結果として、認知活動も貧弱になる。こんなときには、車の運転のような高度で複雑な認知活動は要注意である。
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農地「高規格社会」

2012-09-06 | 心の体験的日記
294を行き来することが多い
米作地帯を南北に貫いている道路である
いま、まさに実りの秋でおコメの刈り入れ期
きちんと灌漑ができていて
農道もほとんどがアスファルト
空き地があれば農地になるのではないことが
よくわかる



選択「名言の心理学

2012-09-06 | 名言の心理学
選択とは、将来と向き合うこと。
だからこそ、普段からの思い込みや、
判断が誤ったときの理由も検証し、
結果を素直に議論して初めて、
その可能性を実現できる。
ーーーそのためには、選択日記をつけること
(シーナ・エイエンガー「選択の科学」
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盲目の心理学者
選択枝が多いと買ってくれない ことを実証
選択力を高めるためには、日記をつけよ という
仕事日記をつけよう と共通するところがある 笑い


おもてなし「高規格社会」

2012-09-06 | 心の体験的日記
おもてなし
日本文化の真髄ともいえる対人スキル
いまや普通の接客でも
レストランで注文受けをするとき、
腰をおとして客目線より下にするところがある

一方では、マクドナルドのマニュアル接客スキルも一般的
アルバイトなら、これで精一杯
しかし、いまや日本のあちこちで、
アルバイトにも、おもてなしレベルを要求するようになってきた