日月神示の研究と実践

日月神示を中心に、神道、密教などを研究、実践するブログです。農薬不使用栽培などについても述べたいと思います。

「第9サイクルで一体何が起こるのか?1」 ヤスの備忘録

2011-04-02 19:41:13 | 日月神示の実践

 <ヤスの備忘録より記事転載>

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有料メルマガのご紹介

今回のメルマガでは、福島第一原発に関するさまざまな情報を総合し、いま本当になにが起こっているのか詳しく分析し、解説した。

その結果、原発から放出された放射性物質は、福島原発から周辺に同心円上に拡散するのではなく、雲のような固まりとなって移動するので、風向きが非常に重要となる。たとえ福島から遠く離れた地域であっても、風下に位置している地域では、汚染された放射性物質が直撃する可能性もある。

したがって、我々の安全のためには、福島第一原発の風向きを確認し、もし自分の地域が風下になっていれば、放射線のレベルが原発の管理区域に定められている0.6マイクロシーベルトを越えることもあるので、
できるだけ屋内に退避したほうがよい。

前回はこのようなことを解説した。

今回の記事

今回は重要な情報が非常に多い。まず、ドイツ気象庁による福島第一原発からの風向きのシミュレーションとそれに基づく予測を紹介する。

次に、福島第一原発でこれからどのような事態が想定されるのか紹介する。

最後に、コルマン博士と同じ手法を使って、第9サイクルではどんなことが実際に起こる可能性があるのか、予測してみたい。

福島第一原発の風向シミュレーション

すでに広く流布されているので知っている読者も多いだろうが、日本の気象庁に先んじドイツ気象庁は福島第一原発の風向のシミュレーションをいち早く公開した

メルマガに詳しく書いたように、原発から放出された放射性物質はテレビの御用学者が言うように同心円に拡大する分けではない。それは雲のような状態となり、ある一定の濃度を保ちながら風下に流れてくる。したがって、風下にある地域では放射線のレベルが上昇することになる。

3月15日


震災から4日たった3月15日、東京が風下にあたったため、福島第一原発からの放射線物質を含んだ風が直撃した。以下がフランスのある機関がシミュレーションした3月15日の風向である。



この日の日野市のガイガーカウンターのデータを見ると、放射線レベルが普段の4倍くらいに一気に上昇しているのが分かる。



翌日、風向が変化すると放射線レベルは下がった。このように、原発からの風向きはとても重要で、風下の地域では放射線レベルが高くなることが分かる。

4月2日

このようななか、ドイツ気象庁はいち早く風向のシミュレーションを発表した。これは、3月30日から4月2日までの福島第一原発の風向予想図である。時間はすべてグリニッジ標準時間であろう。

予想図の4月1日の風向に注目してほしい。日本時間では4月2日、土曜日だ。関東全域が風下になり、放射性物質を含んだ風が東京に接近しているのが分かる。



ここ一週間、東京では放射線レベルは低下し、通常の水準で安定している。筆者が最近購入したガイガーカウンターでも、このところ数値は低い状態で安定している。したがって、原発の風下の地域だからといって、急激に放射線レベルが高まるとは考えにくい。

だが念のため、2日はできるだけ屋内におり、外出するときはマスクをしっかり着用したほうがよいだろう。

東京の水道水の安全性

3月23日、東京都葛飾区にある都の浄水場の水道水から、1歳未満の乳児の摂取制限の指標を上回る量の放射性物質が検出された。東京都はこの浄水場の水道水を利用する東京23区と多摩地区の5つの市で乳児に限って水道水の摂取を控えるよう呼びかけているが、長期的に摂取しなければ健康に影響はないとした。

葛飾区の金町浄水場、放射性ヨウ素131

22日採水:210ベクレル/リットル

23日採取:190ベクレル/リットル

24日採取:79ベクレル/リットル


埼玉県朝霞浄水場

24日採取:48ベクレル/リットル

これに対し、国の基準値は以下である。

食品衛生法基づく乳児の飲用に関する暫定指標:100ベクレル/リットル

原子力安全委員会の飲食物摂取制限暫定指標:300ベクレル/リットル


この基準値を根拠に、東京都は24日に、79ベクレル/リットルと、放射性ヨウ素131の検出量が基準値の100ベクレル/リットルを下回ったことから安全宣言を出した。

基準値の変更

しかし、「環境・平和・山・世相 コジローのあれこれ風信帖」によると、この安全宣言が、含有される放射性物質の変更された基準値に基づいていることが明らかとなった。厚生労働省は、福島第一原発事故が起こった後の3月17日に、厚生労働省医薬食品局食品安全部長名の通知「放射能汚染された食品の取り扱いについて」(食安発0317第3号)を地方公共団体の首長宛に配布し、これまでの基準値を大幅に緩和していたのである。以下がその通達である。

「厚生労働省医薬食品局食品安全部長
放射能汚染された食品の取り扱いについて

平成23年3月11日、東京電力株式会社福島第一原子力発電所事故に係る内閣総理大臣による原子力緊急事態宣言が発出されたところである。
 このため、飲食に起因する衛生上の危害の発生を防止し、もって国民の健康の保護を図ることを目的とする食品衛生法の観点から、当分の間、別添の原子力安全委員会により示された指標値を暫定規制値とし、これを上回る食品については、食品衛生法第6条第2号に当たるものとして食用に供されることがないよう販売その他について十分処置されたい。
 なお、検査に当たっては、平成14年5月9日付け事務連絡「緊急時における食品の放射能測定マニュアルの送付について」を参照し、実施すること。」

しかし、この変更が行われる前の基準値は、WHO(世界保健機構)の国際標準の基準に基づいていたことが明らかとなっている。以下がWHOの基準値である。表では赤で囲った部分である。


つまり、3月17日に厚生労働省は水道水の安全基準を、乳児の飲用基準で10倍、原子力安全委員会の基準で30倍に緩和したのである。

基準値を変更して安全宣言するとは、なんというまやかしであろうか。水道水の安全宣言以降も、WHOの基準値よりも8倍も高い放射性ヨウ素131を含有しているのである。

もはや、我々は信頼するに足る政府をもっていないことは明らかだ。自分の安全は自分で守らざるを得ない時期に入ったようだ。

WHOの水道水基準値の翻訳

投稿欄でNoraさんという方がWHOの日本の水道水の放射線汚染に関するFAQ(よく聞かれる質問)のページを紹介ししていただいた。投稿欄に記載されているURLはページが変更になっているが、より詳しい内容の情報が公開されていた。

今回のブログ記事では「政府は基準を変更して水道水の安全宣言を出している」と書いたが、誤解を招く表現であった。これを訂正するためにWHOのページの前文の翻訳を掲載する。以下である。

よく聞かれる質問:日本の原子力の心配
2011年3月31日
水の汚染
日本の水道水は飲んで大丈夫か?


* 日本の水道水を飲んでも健康への差し迫った影響はないが、状況は地方によって異なる可能性もある。

* 日本の当局は状況の変化をモニタリングしており、水道水の消費に対する勧告を行っている。勧告には乳幼児の水道水の消費が含まれる。放射性物質の汚染を警戒するあまり、乳幼児に脱水症状を引き起こしてはならない。

* この緊急事態に際して、日本の当局が適用した基準は予防的な処置である。現在、放射性ヨウ素は飲料水から検出されるもっとも一般的な汚染物質である。水道水の飲料基準は大人で300ベクレル/リットルである。この水準の汚染水道水を1年間飲み続ける可能性は非常に低いが、たとえ飲み続けたとしても、被爆のレベルは年間に自然に浴びる放射線量とほぼ同じ水準である。

* 日本の行政当局は、最新の水道水の放射線計測値を得ており、大人の飲料基準と比較できる立場にいるので、WHOは日本国民に行政当局の指示にしたがうように勧告する。


放射性物質の汚染を飲料水から除去することは可能か?

* 一般的な水処理の方法で放射線物質の汚染のかなりの部分は除去できる。さらに汚染の度合いを低下させるためには、汚染されていない水で希釈する方法がある。

* 水を沸騰させても放射性ヨウ素を除去することはできない。


飲料水の放射性ヨウ素131の基準値はなぜこれほど幅があるのか?

飲料水の放射性ヨウ素131では、通常の状態の基準値を適用する国もあれば、緊急用の基準値を適用する国もある。下の表は放射性ヨウ素131の基準値の要約であり、日常的な活動における放射線の量を示している。



(1)WHOの水道水の放射線汚染基準は核に関連した緊急事態に対応した基準値として見てはいけない。この基準値は非常に保守的なものであり、水道水を生涯飲み続ける場合を想定して設定したものである。

(2)日本の原子力安全委員会が支持した日本の食品衛生法に基づく食品と飲料水の規制暫定値。この基準値はあくまで予防的なものであり、IAEAや国際放射線予防委員会などの機関の勧告を考慮し設定された。

(3)上記の(2)にあるように、これは乳幼児の食べ物を用意するための水にも適用することができる。これは乳幼児のための国際食品規格と同水準の値である。

(4)IAEA安全基準GSC-2は、緊急事態の初期段階における運用可能な規制値を設定している。これが国際的な基準である。


これはどういうことか?

文書としてかなり分かりにくいがつまりこういうことである。整理して説明する。

1)福島第一原発で放射線物質の放出が発生した後の3月17日、厚生労働省は水道水の放射性ヨウ素131の安全基準を通常の10ベクレル/リットルから、食品衛生法の乳幼児摂取基準で100ベクレル/リットル、原子力安全委員会の大人の摂取基準で300ベクレル/リットルに大幅に緩和した。

2)しかしこの基準値の緩和は厚生労働省、ならびに日本政府の恣意的な意図に基づく勝手な変更ではない。

3)WHOの定める国際基準には、「通常時の基準」と「核関連事故が発生した緊急時の基準」という2つの基準がもともと存在しており、後者の基準は前者に比べて相当に緩和されている。

4)日本では平成14年5月9日付け事務連絡の「緊急時における食品の放射能測定マニュアルの送付について」に基づいて「通常時の基準」から「緊急時の基準」への切り替えが行われる。今回は3月17日に切り替えが行われ、緊急時の基準に基づいて放射性ヨウ素131を含有した水道水の安全宣言がなされた。

どうも、これが今回の実態である。したがって、水道水の水質基準が恣意的に変更されたわけではなく、変更にはWHOの国際基準に基づく根拠があることが明らかとなった。したがってその意味では、現在の水道水は一応安全であると言える。

しかし、こうした背景で基準を変更し、それに基づいて安全宣言を出したことは日本政府と厚生労働省ははっきりと説明するべきであった。政府の信用は大きく失墜しつつあるので、「安全です。大丈夫です」の文句の繰り返しだけではまったくらちが明かない。

これも、国民を一種の幼児として見る「愚民化政策」の現れなのか?

判断は読者諸氏にお任せする。

福島第一原発、これから何が起こるのか?

あいかわらず、あらゆる種類の情報が駆け巡っているが、原発の状況ははるかに深刻であることが次第に共通の認識となってきた。

これからどうなるのか予測する上で、どのような最悪な事態が考えられるのか押さえておくことがどうしても必要になる。もちろんそうした最悪な事態が回避されなければならないが、そのような状況に陥っても対処できるためにはしっかりと認識しておくことが重要だ。

テレビなどでは御用学者ばかりを並べ、根拠のない安全性を繰り返しており、現実がどうなっているのか一向に見えてこない。

そのようなとき、筆者がもっとも信頼するネットメディアである「ビデオニュースドットコム」が、3月25日に「あえて最悪のシナリオとその対処法を考える」という特集を放映した。今回は無料で配信しているので、ぜひとも見てほしい。

放送は長いので、要点をかいつまんで要約する。

1)水蒸気爆発

炉心(燃料)の冷却装置が壊れたため炉心が高温になり、その熱で溶解した炉心が圧力容器内部の水と接して爆発する水蒸気爆発の危険性はいまだにある。

もしこれが起こった場合、原子炉内部の高濃度の放射性物質は外部に放出される。このため、半径約700キロの範囲が、放射線量が0.6マイクロシーベルトの管理区域に指定される。福島第一原発から半径700キロというと、北は北海道の旭川市から南は岡山県の真庭市までの広大な地域である。以下の地図を見てほしい。



しかし、いまのところ放水などで炉心の冷却がある程度進んでいるため、水蒸気爆発が可能性は非常に低いとされている。

事実28日、IAEA(国際原子力機関)の調査団も「水蒸気爆発の可能性はない」としている。

放射能のジャジャ漏れ

一方、すでに起こっておりこれからも長期間続く可能性がもっとも高いのは、放射能のジャジャ漏れと呼ばれる事態である。

炉心の溶解による水蒸気爆発のような危険な事態を回避するためには、炉心の冷却ポンプを修理し、冷却プールの水を循環的に冷却するシステムを早急に回復しなければならない。回復ができれいない段階では、外部から大量の水を注入し、炉心を冷やさなければならない。

しかし、原子炉内の冷却プール、そして使用済み燃料の冷却プールは部分的に破損している。そのため、外部からどれほど大量の水を注入しても、高濃度の放射性物質に汚染された水は原子炉の外部に漏れ、蒸発して大気に放出されたり、地下や海水を継続的に汚染することになる。

冷却プールの破損を修理し、冷却ポンプを回復することは早急に必要だが、原子炉の放射線レベルはあまりに高く、作業は非常に困難な状況である。

だが、水蒸気爆発という最悪な事態を回避するためには、外部から大量の水を注入し続け炉心の冷却を継続しなければならない。しかし、これが原因で汚染された水の漏洩は続くため、大気と地下、そして海水の高濃度のレベルの汚染は続く。特にこれは2号機で深刻だ。

では放射性物質の放出はどのくらいの期間継続するのだろうか?高い放射能レベルから、冷却ポンプの復旧は非常に困難で長い時間がかかる。今後最短でも1カ月、場合によっては1年以上かかる可能性がある。つまる、1カ月から1年以上の期間、現在のような放射性物質の漏れが延々と続くということである。これが放射性物資のジャジャ漏れという事態である。

以上が要点の簡単な要約である。

ガイガーカウンターの必要性

このような状況では、ガイガーカウンターが生活の必需品になる可能性がある。特に異常な数値ではなくても、空気、食物、飲料水などの放射線レベルを計るとある程度安心して消費できる。

自分の消費する食物や水、そして空気の安全性を、風評に依存して漠然と決定するのではなく、放射線のレベルを自分で計測し、安心して消費することができる。この意味で、ガイガーカウンターはとても便利だと思う。自分や周囲の人々の生活は自分で守ることが必要な段階に入ったように思う。

<転載終わり>

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 震災から3週間経ちましたが、福島原発ではまだまだ予断を許さない状況が続いているようです。誰でもが新聞やテレビ、ネットなどで原発の情報を入手していますが、放出される放射線のレベルは低くなっているものの、逆に海には汚染された水がたれ流されている状況ですので、正確に現状を把握することはとても難しい作業です。

 広瀬隆氏のビデオなどを見ると、福島の現状はチェルノブイリに近い状況のように思えますし、副島隆彦氏の今日のぼやきを読むと、既に最悪の事態は避けられ、避難している福島の方々は、地元に戻っても大丈夫という安全宣言とも言えます。

 また、武田教授の見方は中立的な見解のように思いますし、ヤスさんの見解も現状に沿った内容だと思います。とはいっても、あくまで私の感じた内容ですので、真実と言えるかどうかは何とも言えません。

 先日から自立や、思考停止からの脱却について書きましたが、この原発事故についても、自分で考えるという姿勢が大事ではないでしょうか。広瀬さんの意見も副島さんの意見も、部分的には賛同できることがとても多いです。大変勉強になります。後は自分で咀嚼し、判断する作業があると思います。

 であれば、自分で放射線について計測しようと思って、1週間くらい前にガイガーカウンターを発注しました。ところが、現在は在庫が全く無く、手元に届くのが5月末とのことでした。ヤスさんからアメリカのアマゾンならまだ購入できると教わりましたが、既に日本の代理店に発注したあとでした。

 誰でも自分で放射線を計測したいと考えるのでしょうね。私は「政府は数字をごまかしているのではないか」と心の隅で考えていますので、自分で実際に測りたいと思った次第です。納品される5月末には、果たして放射線のレベルはどれくらいなのでしょうか。後日報告します。

 

 ・ヤスの備忘録

 


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2 コメント

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Unknown (hayato)
2011-04-02 22:18:16
一方ではこういう情報もあります。

福島原発事故の医学的科学的真実: 稲 恭宏博士 緊急特別講演
 (1から6まであります)
http://www.youtube.com/watch?v=PQcgw9CDYO8

福島原発事故の医学的科学的真実: テレビニュース報道
 (短く知りたい方はこちらだけでも)
http://www.youtube.com/watch?v=qXgsQ_nwyLA
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放射能測定 (こじか)
2011-04-02 23:37:10
私自身ではありませんが測定された方がぞくぞくと増えているようですね。
その方のHPです。
http://plaza.rakuten.co.jp/korrida/

http://park30.wakwak.com/~weather/geiger_index.html

東京神奈川では14日15日かなりの数値でした。

海外の放射能のシュミレーションとも一致しました。
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