飛水峡

思い出

岐阜新聞

2008年03月13日 15時43分59秒 | 新聞
天然遡上の鮎が放流魚を大幅に上回る 長良川
 2008年03月13日08:32 
 長良川中央漁協(美濃市曽代、尾藤義昭組合長)は、昨年夏に美濃市内の長良川に生息していた鮎の識別調査の結果をまとめた。伊勢湾から遡上(そじょう)した海産の鮎が8割、河川に放流した鮎が2割となり、天然遡上の鮎が大幅に放流魚を上回った。昨年は魚影が濃く鮎漁も好調で、同漁協は「多くの天然遡上が豊漁の要因と推測される」としている。

 鮎の識別は、頭部にある耳石(じせき)という平衡感覚をつかさどる器官の成分で判別する。耳石は鮎の成長とともに肥大し、海と川を行き来する鮎では耳石に含まれるストロンチウムの比率が、海水での生息期間の部分の方が淡水での生息期間の部分より高くなる。このため、耳石の成分の変化を調べることで生育の過程が分かる。

 調査のための鮎の捕獲は、昨年9月22日に美濃市港町の美濃橋下流のふちで網によって行った。成分調査は体長約13―18センチ、重さ約17―34グラムの鮎10匹について行い、8匹が稚魚のころにストロンチウムの比率が高く、海で成長後に川に上った記録を示し、2匹は比率の変化が少なかった。この結果、8匹は海産遡上、2匹が放流した鮎である可能性が高いとされた。

 結果について同漁協は「長良川中流域に多くの天然遡上の鮎があれば、友釣りでも網でも良く捕れることが分かった。放流の在り方を考えるためにも調査を継続したい」としている。



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