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岐阜新聞

2007年12月02日 22時00分52秒 | 新聞
食の世界遺産、霜害…蜂屋柿「レア」に
 2007年12月02日10:04 

堂上蜂屋柿の予約をしようと並ぶ人たち=1日午前、美濃加茂市蜂屋町、JAめぐみの蜂屋支店
 今年、“食の世界遺産”といわれる「味の箱舟」リストに登録された美濃加茂市の堂上蜂屋柿の予約が1日、始まった。今年はリスト入りで注目が集まっている上、霜の被害に遭い出荷量が大幅に減少。例年以上に入手が困難になりそうだ。

 「味の箱舟」は、イタリアに本部があるスローフード協会が、世界の貴重な食材を守るために始めた制度。堂上蜂屋柿は1000年以上の歴史を持つ干し柿で、1900(明治33)年のパリ万博でも銀賞を受賞している。

 最高級品は桐の箱に10個ほど入って1万2000円近くにもなり、関係者によると「おそらく日本で一番高い干し柿」。予約受け付けが始まる1日には毎年、注文する人たちの行列ができる。

 “世界遺産”入りで注目が集まっているが、今年は5月ごろの遅霜の被害を受けたため、数が少ない。昨年、5800箱あった出荷量は3000箱ほどになる見通し。高温が続いた影響で色付きも遅れ気味で、12月中に出荷できるのはさらに限られそうという。

 予約は1日、同市蜂屋町のJAめぐみの蜂屋支店で行われた。午前8時半の受け付け開始前に、約90人が列をつくった。

 最前列の市内の男性(40)は午前4時45分に来たといい、「5、6年前に食べたきり。世界遺産になったと知って気合を入れて予約にきた」と話していた。

 この日の予約はお歳暮用が中心で、用意された300箱分の予約は約2時間半で終了。天候が良ければ、26日に2次募集が行われるという。



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