飛水峡

思い出

岐阜新聞

2005年12月17日 18時10分41秒 | 新聞
県内は十二月に入って寒波に見舞われ、郡上市や本巣市では記録的な大雪となっている。一日当たりの降雪量が、郡上市白鳥町長滝で五日に九八センチ、本巣市根尾樽見で十三日に六八センチを記録し、十二月としては、アメダスの観測データがある一九八一(昭和五十六)年以降、最高の降雪量。岐阜地方気象台では「十七日夜からこの冬一番の寒波となり、県内は山間部を中心に大雪になる見込み」と注意を呼び掛けている。

 「毎年十一月終わりごろから雪は降るが、十二月の初めにこんなたくさん降るのは珍しい。(昭和五十六年の)56豪雪も年末からだった」と、白鳥町長滝の大西治男さん(53)は語る。根尾樽見の宮脇明道さん(82)も「初雪が根雪になるのはこれまでなかったこと」と、十二月初旬の記録的な降雪に驚きを隠せない。

 同気象台によると、十四日現在の最深積雪は、長滝で一四四センチ、樽見で一三五センチ。十二月としてはいずれも八一年以降、最高記録で「今年は次々に記録を更新している」という。

 郡上市では大雪の影響で、五日に民家の倉庫が土砂に押しつぶされたほか、六日にはスキー場駐車場で、雪に埋もれた乗用車内で若者が死亡する事故も起きており、短時間での記録的な降雪による被害が相次いだ。

 早い時期の記録的な雪となったが、大西さんは「56豪雪と違い、立て続けの大雪ではないだけに、除雪をする時間もある」と話す。同市内では、次の寒波に備えて道路の除雪や屋根の雪下ろしなどが急ピッチで行われた。

 十七日夜から十八日にかけて非常に強い冬型の気圧配置となるため、飛騨北部、中濃、岐阜、西濃の山間部を中心に大雪となる見込みで、同気象台では大雪や雪崩への十分な警戒を呼び掛けている。

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