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岐阜新聞

2008年09月05日 21時01分17秒 | 新聞
白川病院が救急業務再開 環境問題改善で
 2008年09月05日08:54 
 隣接のアルミ製品鋳造工場の排出ガスを理由に、救急業務を中止していた加茂郡白川町坂ノ東の白川病院(野尻眞理事長)は、状況が改善されたとして「救急の日」の9日から2年ぶりに救急業務を再開する。

 同病院は一般病床と療養病床を合わせて計124床。1980(昭和55)年に救急指定病院の指定を受けた。だが、2006(平成18)年3月に隣接地で操業を始めた同工場から悪臭が発生。調査の結果、バイク部品の製造工程からベンゼンやトルエン、ホルムアルデヒドなどの有害物質が検出されたという。同病院は「悪臭が続く限り、安全で十分な救急医療ができない」として、06年9月9日から救急業務を中止していた。

 病院側は昨年1月、操業停止を求める仮処分を名古屋地裁に申し立て、同年9月には申し立てを認める決定が出され、同工場は同年12月に撤退した。今年7月には同工場の排出ガスで病院職員ら約70人が健康被害を受けたとして大気汚染防止法に基づき計約3億2000万円の損害賠償を求める訴訟を同地裁に起こしている。

 野尻理事長は「状況が改善され、町も環境条例制定に向けて準備を進めている。安全な医療環境が確保されたので、地域の救急不在の状況に終止符を打ちたい」と話している。



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