飛水峡

思い出

中日新聞

2006年06月01日 23時44分54秒 | 新聞
米国の夫妻が七宗・上麻生小へ
新しい青い目の人形携え来日


5体の「青い目の人形」
 約80年前、「青い目の人形」を日本の子どもたちに贈り、日米交流の懸け橋となった故シドニー・ルイス・ギューリックさんの孫夫妻が31日、七宗町の上麻生小学校を訪れ、児童らと交流を深めた。 (井上昇治)

 「青い目の人形」は1927(昭和2)年、約1万2000体が日本に贈られ、県内にも235体が届けられた。しかし、戦時中に「敵国の人形」として処分され、現在所在が確認されているのは、上麻生小にあった「メリーブランナー」と、八百津町の和知小学校所蔵の「パッテロー」の2体だけ。

 シドニー・ギューリックさん(69)と妻フランシスさん(65)は今回、日本各地の小学校に新しい人形を届けようと来日。岐阜市の市民グループ「ミス岐阜の会」の招きで岐阜県も訪れた。

 上麻生小では午前10時半から、「ギューリックさんをお迎えする会」を開催。夫妻が登場すると、全校児童約120人が拍手で歓迎した。

 この日は、上麻生小卒業生で、「メリーブランナー」を預かっている大垣市在住の棚橋充子さん(54)方から、同小に人形が里帰り。昨年、アメリカから同小に贈られた人形「ジェード」や、和知小の「パッテロー」など、4体がそろった。

 加えて、ギューリック夫妻は、新しい友情の人形として「マリアン」を子どもたちにプレゼント。計5体の「青い目の人形」が並ぶ中、夫妻は「79年前と気持ちは同じ。お互いをよく知って仲良くすることが大切です」と話した。

 交代で人形を抱いた児童らは「人形は、全部かわいかった」と笑顔を見せていた。

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