飛水峡

思い出

岐阜新聞

2005年06月05日 19時19分14秒 | 新聞
東濃地域の鮎釣りのメッカである中津川市の付知川で四日、鮎の友釣りが解禁となり、川に並んだ釣り人が近年にない多くの鮎を釣り、好調なシーズン入りとなった。釣果を左右する鮎の冷水病対策として冷水病菌を持たない鮎だけを放流した河川で、恵那漁協は「発病がなく豊漁となった。天候に恵まれれば良いシーズンが期待できる」としている。

 県内の河川は、まん延する冷水病、カワウの食害、河川改修などで鮎の釣果が激減している。同川の漁業権を持つ同漁協(桂川忠之組合長)は、冷水病のない河川を目指して昨年に続き、県魚苗センターで生産された冷水病菌のない稚鮎だけを五千四百キロ放流。昨年は解禁日前に発病したが、今年は天候が安定していたこともあり、発病しなかった。

 解禁日の水温は、午前六時で一七度と例年よりやや高め。鮎の動きは活発で絶好の釣り日和となった。人気ポイントの同市田瀬の島田橋付近では、午前中だけで平均約一五センチの鮎を六十匹以上釣り上げた人もおり、二一・五センチの大物もあったという。すべてが放流した鮎で順調に成長していた。

 同漁協は、発病の防止策として釣り人に冷水病菌を持つ恐れがあるおとり鮎の持ち帰りを呼び掛けている。

 同漁協管内のそのほかの河川(中津川、川上川、落合川など)は七月十日に解禁となる。鮎の遊漁料はシーズン券一万円、日釣り券二千円、女性・高校生は千四百円、七十歳以上と身障者は千円、中学生以下無料。問い合わせは同漁協、電話0573(65)5118。

 (土屋健一)

(写真)付知川で鮎の友釣りが解禁となり、さおを並べる釣り人ら=中津川市田瀬、島田橋上流

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