子供を隣町の体育館まで送って、釣り道具を洗い、イナダを10尾ほどさばいたら日曜日の午前中は終わりました。
午後から、スピットファイアを始めましたが、手が震えて細かい作業が上手くできません。
デカールの丸い計器のみポンチで抜いて、手の震えを抑えつつ貼ってみました。
仮置きしたパイロットの肩越しに計器盤を覗くと、こんな。
貼るものがないところは凸モールドに色を塗ってごまかしましょう。
だって、こんな濁ったキャノピーじゃ機内が見えるわけないですから。
傷と歪みでまさしく氷砂糖のようです。そのうえ気泡がひとつあります。
自分史上最悪のクリアパーツですね。
クリアパーツ用の金型は、普通の不透明の樹脂用以上に金型の表面を磨くのが常識です。
鏡面に近いくらいに仕上げないと、金型のキズを転写したのが目につくからです。
何回再生産しているか知りませんが、メンテしてないようですね。
曲線で構成されているので、機械を使わずに手で丁寧に磨かなくてはいけないのですが、海外にはできる職人がいないのでしょう。
#1500から#8000までペーパー掛けをして、コンパウンドで磨き、なんとか史上3番目に悪いくらいまでにはなりました。
反面、飛行姿勢なので閉じる、脚庫扉やフラップは、軽い調整で上手く収まりました。
こういうところはCADとNC加工機でやれば、職人でなくても難なくできるのでしょう。
俺がシートの接着を失敗したのか、どこかのフィギュアをパクってきたからなのか、うまく座れません。
他のキットからコンバートした場合には座れないこともありますが、付属の着座姿勢のパイロットが座れないのはひどいな。
フィギュアなんか乗せるやついないだろう、っていう思想でしょうね。
お尻の下に2mmほどの座布団を敷くと、丁度良い高さになりました。
シートの上にパラシュートを置く前提の、設計なのかもしれません。
フットペダルとブーツの底は削ってあります。
シートを茶色に塗っているのをよく見かけたので、調べてみました。
そしたら、金属じゃないことがわかりました。
後期スピットファイアのシートはTufnolという、紙に樹脂を含侵した素材だったそうです。
バックレストはレザー風に黒にして2トーンです。
パイロットを仮に座らせたのは、操縦桿に手を乗せる位置で腕を固定するためです。
腕がくっ付いたら、シートから外して塗るつもり。
左旋回でやや左向いて、丁度良いかな。
次工程は憂鬱なお人形塗りだ。
私なんかちゃんと握れていなくても全然平気でスルーしてしまいますから・・・(笑)
それにしてもこのキャノピーは凹みますね。
私もクリアパーツの出来が悪いとキット全体の印象が悪くなってしまいます。
でもこれをちゃんと磨いて再生されるところも流石です。
パイロットの塗装、頑張ってください。
腕の調整は比較的楽な方でした。肩のつけ根を少し削っただけで、手が操縦桿の位置になりました。
キャノピーは散々磨いてキズは無くなりましたが、材料自体が濁ってるみたいで、曇りは完全には除去できませんでした。ワックスでも塗って艶で誤魔化します。