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中央競馬徹底研究!

2022年は客観的な予想を心がけます。

阪神C(GⅡ)回顧

2011-12-29 23:20:47 | 回顧
12.2 - 10.7 - 11.1 - 11.4 - 11.4 - 11.9 - 11.8=1:20.5
(34.0-11.4-35.1)

勝ったサンカルロはスワンS後にマイルCSをパスし、ここ一本に絞った調整。中間は絶好の動きを見せていた。道中は13番枠発走から後方からの追走。いつもはズブさを見せて手綱を動かしながらの追走だが、終始引っ張り切りの絶好の手応え。よほどデキがいいのだろう。4角では中団馬群までポディションを上げる。直線を向き前がびっしり壁になる。だが、脚色に余裕があるためすぐに左手綱を引いて外めに持ち出す。坂上で突き抜けると前のグランプリボスと馬体を併せる。最後は激しい追い比べを制して差し切った。レースのラスト2ハロンが11秒9-11秒8と坂がありながらラスト1ハロンのほうが速くなるラップを差し切ったのは高く評価できる。1分20秒台の決着もこの馬には向いた。

 グランプリボスはこの中間からコース追いを敢行し攻め強化。デキは急上昇していた。16番枠から煽り気味の発馬で行き脚はつかず。直後に手綱をしごいて中団の外めからの追走。3角で故障馬の煽りを受けて少し手綱を引っ張るシーンはあった。3角は中団の外めを絶好の手応えで立ち回る。4角から直線にかけて馬場の5分どころへ持ち出す。一瞬の脚で一気に突き抜ける。坂上で先頭へ立ったところで内へモタれるも伸びは鈍らない。最後は首の上げ下げで僅かに屈したが、強い競馬。3角で不利を受け、大外を通って自ら勝ちに行く内容だった。

 フラガラッハは発馬で行き脚がつかず道中は離れた後方からの追走。トビが大きく機敏さに欠け急がせる競馬はできない。4角で馬群の後方まで追い上げる。直線を向くと、坂上で勝ち馬と3着馬が抜け出したことでできた馬場の5分どころへ加速しながら持ち出す。追われると首をグイッと下げ四肢を目一杯に伸ばしたストライドで一完歩毎にグイグイ伸びてきた。

 マルセリーナは叩かれてデキは上向いていた。11番枠から道中は後方の外めからの追走。3角で故障馬の煽りを受けたし、1400㍍の流れに少し戸惑い道中は気合いを付けながらの追走。3,4角はズブさを見せて手綱のアクションに余裕はない。直線は大外へ持ち出してジワジワと伸びたが、1,2着馬には差を広げられた。最低でもマイルまでの距離は欲しいところ。

 シルポートは発馬後から目一杯にしごいてハナを主張しに行くも、他の同型に速力負けした。2ハロン目からは手綱を抑えて好位に落ち着く。3角で故障馬の煽りを受けて手綱を引っ張るシーンはあった。直線で早めに先頭へ並びかけると、一旦は抜け出すかのシーンを作ったがジリジリとしか伸びなかった。やはりハナへ行ってこそ。1400㍍は忙しい。

 ガルボはポンと好発を切り各先行馬の出方を見ながらの先行策。3角で少しズブさを見せたが、それ以外はスムーズな道中。だが、4角から直線にかけて馬込みに包まれて動くことができない。ようやく進路を見出したのは残り150㍍からでまともに追えなかった。

 リアルインパクトは最内枠発走から前走のマイルCSで位置取りが後ろすぎただけに手綱をしごいてぽディションを取りに行く。2ハロン目を通過してもまだ出して行く。ようやく3角から落ち着きを見せる。インの経済コースをロスなく立ち回る。だが、先行馬2頭に包まれる形となり、手応えがありながら進路がない。まともに追えたのは正味100㍍。競馬にならなかった。

朝日杯FS(GI)回顧

2011-12-29 21:30:27 | 回顧
12.2 - 11.0 - 11.3 - 11.4 - 11.9 - 12.0 - 11.7 - 11.9=1:33.4

(34.5-23.3-35.6)

キャリア2戦のアルフレードがタイレコードで2歳王者に輝いた。3番枠から抜群の発馬を決めスッと先団へ。過去2戦はいずれも緩い流れを後方から差す競馬しか経験しておらず、初めて経験するマイルの激流。本来なら戸惑いを見せて当然のケースだが、全く意に介さない。道中は3番手のインからの追走。半マイル追加45秒9の流れにもかかわらず引っ張り切りのもの凄い手応え。4角では包まれたこともあってジッと我慢。直線入口で逃げ馬が外へ膨れたところを見逃さず最内に突っ込む。坂下で追い出されると一気の脚力でグーンと突き抜ける。最後までその脚色は衰えずソラを使うこともなく11秒9でまとめて差し切った。初めて経験する速い流れにも戸惑わず、馬込みも気にせず抜け出してもソラを使わなかった。とても2歳馬とは思えない走り。

 2着のマイネルロブストは4番枠から好発を決めてスッと好位のインに取り付く。マイルGIの激流にもかかわらず、前走同様に制御が利かずに道中はモロに持って行かれてしまう。内枠だったため自然と前に壁を作ることができたが、外枠ならガツンと行ってしまっていただろう。4角で少しゴチャつくところが見られたが、それ以外はスムーズ。直線も最内を突き、勝ち馬が抜け出した同じ進路を通る。直線は一瞬の脚でジワジワと追い上げ2着を確保した。道中で体力を消耗している分、追って手応えほど伸びなかった。今後は折り合いが課題になる。

 レオアクティブは15番枠から例によってスーッと最後方から2番手に控える。手綱を短く持ち、鞍上は必死に抑えてタメを作る。三分三厘で馬群の外めに取り付き、直線も大外へ。追って頭は高いが、一瞬の脚でグングン伸びる。鋭く伸びて上位争いに加わった。マイルは少し長いが、マイルGIの速い流れで脚をタメることができた。

 トウケイヘイローは実に惜しい内容だった。12番枠から好発を決めるとスーッと馬なりで先団へ。2ハロン目から手綱をグッと抑えてポディションを下げる。道中は引っ張り切りの痺れる手応え。向こう正面までは前のマコトリヴァーサルが壁になって脚をタメることができたが、3角からマコトが2番手に押し上げたことで前の壁がなくなってしまう。ここでハミを噛んで引っ張り切りの手応えのまま先頭に並びかけてしまう。4角から直線にかけても馬なりの絶好の手応え。直線で満を持してスパートすると坂下で単独先頭に躍り出るも、急坂で失速してしまった。外枠で前に壁を作ることができなかったのが悔やまれる。4角まで我慢できていれば間違いなく勝ち負けの内容だった。激流GIで見せた底力は十分。今後のマイル戦線ではやはり内枠が欲しいところ。ベストは1400m㍍以下。

16番枠発走のダローネガは発馬で行き脚がつかず。二の脚で中団まで押し上げる。終始、外を回される苦しい展開で流れの落ち着いた3,4角も大外を通ってポディションを上げる。直線も追って重心の高い走りでジリジリとしか伸びなかった。スパッと切れる脚はないのでスピードの持続性を生かす競馬をしたかった。やはり大外枠発走はかなりのロスを強いられる。

ローレルブレットは2番枠から出して行ってもそれほど行き脚がつかず後方からの追走となり、道中も手綱は動き通しで忙しい競馬。直線もゴチャついて追えない場面もあった。もう少し距離を伸ばすか、上がりと時計の掛る競馬で。

ラジオNIKKEI杯2歳S回顧

2011-12-29 20:38:25 | 回顧
12.8 - 11.2 - 12.7 - 12.8 - 12.6 - 12.6 - 12.3 - 11.8 - 11.4 - 12.2=2:02.4
(35.7-50.3-35.4)

 キャリア一戦のアダムスピークがルメールの好騎乗に導かれて重賞初制覇を飾った。2番枠から好発を決め、馬任せで先団へ。コーナーワークを利して1角では3番手のインに取り付く。1角から流れが緩んだこともあり、道中は引っ張り切りの手応え。3角から外めを通ってグランテッツァが進出し、4角手前からは大外からゴールドシップが捲りレースは一気に動くも、インでじっくりと我慢する。4角では少しポディションを落とすも、コーナーワークとスッと反応できる脚力ですぐに挽回する。直線でスムーズに馬場の3分どころに持ち出すが、3着馬に締められて前が壁になってしまう。坂下で3着馬が外へ膨れたことで進路を見出すと、一瞬の脚力で一気に抜け出した。内々をロスなく立ち回り、スムーズな誘導をしたルメールの手腕は素晴らしかった。アダム自身もゴーサインにスッと反応する脚力を示した。

 ゴールドシップは道中、スッと後方に控えて脚をタメる形。折り合いはスムーズでじっくりと構える。3角の残り800㍍標識からスパートを開始させ大外を一気に捲る。だが、レースの流れが緩んだいるために馬群はギュッと固まり、馬5頭分外を通らされる。このロスは大きい。4角から追われると頭を上げてズブいところを見せ、内の各馬に差を広げられてしまう。直線でスパッとは切れなかったが、ジワジワと一完歩毎に詰め寄り2着まで差してきた。

 1番人気のグランテッツァは中間に筋肉痛を発症し、2日間馬場入りを休むアクシデントはあった。攻め馬でもトモの送りの甘さが目に付いた。13番枠から前掻きをしてトモに重心が掛り発馬はそれほど良くない。二の脚でスーッと先団へ取り付く。流れの緩んだ1角からは持って行かれ気味に好位の外めに取り付く。もう少し前に壁を作って走りたかったか。3角からは大外からゴールドシップが被せてきたために早めに動く誤算が。直線に入って持ったままの手応えで先頭に立つも、追われてから重心が高く思ったほど伸びなかった。前捌きは一流馬のものだが、それに対してトモが付いてきていない。トモの強化待ちだ。

 トリップは攻め馬で絶好の動きを見せ絶好の仕上りだった。道中は中緩みの流れを中団からの追走。理想を言えばもう少し後ろからの位置時計でメリハリのある競馬をしたかった。流れの緩んだ三分三厘で外から被されたのをきっかけに進出する。4角ではいい手応えのまま3着馬に並びかけて行く。直線で追われると、掻き込みの強いフットワークでグーンと伸びるのではなく、ジリジリとしか伸びない。流れ込んだだけの競馬となった。掻き込みの強いフットワークで地面をたぐりながら走る。父クロフネを考えてもダート適性は相当なものと見る。

 エネアドは完歩の小さいピッチ走法で、回転の速いフットワーク。道中からハミを取り、前向き過ぎる気性も手伝い、2000㍍は長い印象。短距離で。