中央競馬徹底研究!

2022年は客観的な予想を心がけます。

みやこS(GⅢ)回顧

2011-11-06 18:10:24 | 回顧
11.9 - 11.0 - 12.3 - 12.0 - 12.3 - 12.2 - 12.1 - 11.9 - 12.7=1:48.4

GⅢのここでは負けられない。エスポワールシチーが暮れの大一番を前に前哨戦を危なげなく勝利した。6番枠から手綱をしごいてスッとハナを主張する。直後に内のトウショウフリークがハナを主張したためにスッと手綱を引いて2番手に控える。慎重に手綱を操作し、馬の気分を損ねないように運ぶ道中。3角から勝ち馬に馬体を併せに行き少しずつプレッシャーを掛けに行く。直線で左ステッキが入ると左手前に替える。そこからもうひと伸びし、後続を突き放して貫録の走りで押し切った。

アルゼンチン共和国杯(GⅡ)回顧

2011-11-06 17:59:56 | 回顧
7.3 - 11.1 - 11.7 - 12.2 - 12.6 - 12.6 - 12.5 - 11.9 - 11.9 - 12.0 - 11.5 - 11.7 - 12.5=2:31.5

4歳馬トレイルブレイザーが待望の重賞初制覇を飾った。11番枠からスーッと好発を決めて馬任せで1角からは好位に落ち着く。道中はスムーズな折り合いを見せ、レースのピッチが上がった3角から余裕十分の手応えのまま進出を開始する。4角からは馬群の外めを通らされる。直線の坂上から早々と先頭に立つ。一頭になってもフワッとすることなくしっかりと駆け抜け、GI馬オウケンブルースリの猛追を凌いで押し切った。残り6ハロンから速くなる持久力勝負の流れを正攻法で押し切る強い競馬だった。55㌔のハンデも向いたが、底力を感じさせる強い競馬だった。

 オウケンブルースリはひと叩きされたことでデキはグンと上向いていた。返し馬でもトモがしっかりと入って好気配だった。レースでは好発を決めたものの、例によってスッと後方に控える。1角では少し気合いを入れながらの追走。残念だったのは道中の位置取りだ。終始、馬群を避けるかのように外めを回り、残り1000㍍地点の3角からは大外を通ってジワッと進出を開始。4角では大外から手綱をしごいてラストスパートをかける。その甲斐あって直線入口ではグーンと勢いを付けて末脚を伸ばす。だが、逆手前のままで内へモタれながらの追い。ラスト1ハロン地点で勝ち馬に並びかけるも、そこで脚は止まってしまい突き放されてしまった。勝ち馬とは3.5キロの斤量差もあったし、ロスの多い誘導で仕掛けも早かった。手前を替えていればもうひとつのギアも使えていただろう。負けて強し。

 カワキタコマンドは道中はスッと馬任せで3番手からの追走。3角からゴールデンハインドが動いたことでレースのピッチは一気に速くなるが、惑わされず4番手にポディションを落とす。4角では馬なりのままバテた先行馬に並びかけ、直線は早めに先頭に押し出される苦しい競馬。更には外から勝ち馬にびっしりと競りかけられる。最後はさすがに苦しくなって脚は止まってしまったが、先行馬には辛い展開を考えればよく頑張っている。首を上手く使った無駄のないフォームは好感が持てる。

 カリバーンは距離を考え道中は中団からの追走。1角までは少し行きたがっていたが、1角からは落ち着く。3,4角で勝ち馬が早めに動いたのを目標に自身も早めに動く。4角ではかなり大外を通らされた。直線もいい脚は一瞬だけで、最後は止まってしまった。正攻法で押し切るには距離が長すぎた。
 

アルゼンチン共和国杯、みやこS予想

2011-11-06 09:42:19 | 最終結論
東京11R アルゼンチン共和国杯
◎オウケンブルースリ
○トウカイトリック
▲フォゲッタブル
△ナムラクレセント
×キングトップガン
×ポルカマズルカ

 休養を挟んで持ち直してきたオウケンブルースリを本命に推す。春先は腰の状態は悪く、攻めでも動きがピリッとせずにスランプに陥っていた。天皇賞・春当時の坂路での攻め馬では最後は歩いていたほどだった。それが休養を挟んだことで腰の状態は良化。それによってトモがパンとした。その証拠に前走の京都大賞典3着では、好発を決めて一時は先行争いに加わるかの行き脚だった。これはトモが入っている証拠だ。レースの2ハロン目からはスッと後方に控えるも、それほど前とは離れずインをぴったりと立ち回る。4角の下り坂を利してスパートを開始させ、スムーズに加速して直線もインを突く。2着馬と馬体を併せ、激しい追い比べに。ゴール前で僅かに屈したが、久々にグッとくるレースを見せてくれた。本来は底力勝負でこそのタイプ。不得手の瞬発力勝負に対応できたのも評価できる。ひと叩きしたことで中間の気配はグンと上向いている。トモは更に丸みを増し、最終追い切りでは力強いトモの踏み込みとスナップの利いた前捌きで併走馬を突き放した。トモが入っていることで首も上手く使えていた。絶好調だ。ここはコスモラピュタが飛ばし、持久力勝負に持ち込みたいタイプが揃った。ハイペース必至で道悪。最後はズブズブの消耗戦になる可能性は必至。底力勝負は望むところだ。

 トウカイトリックが復調している。休養前は海外遠征明けの疲れが抜け切らず動きもピリッとしなかった。前走の目黒記念11着は、3200㍍を走った後の一戦で反動もあった。道中から手綱は動きどおしで忙しい競馬で脚をタメることができなかった。久々にはなるが、今週の坂路では前脚を高く突き上げ力強いフットワークを見せてくれた。持ち直している。再び2500㍍になるが、デキを持ち直したことで追走も楽になるはず。何よりハイペース必至のズブズブの展開が予想され、流れは向く。

 素質馬フォゲッタブルは今春は鞍上に反抗する面を見せ、気持ちが走る後方に向いていなかった。宝塚記念当時は、中間の攻め馬で前の馬を追い抜いてゴールする感覚を覚えさせ、馬に自信を取り戻させる稽古を繰り返した。変わり身を期待したが、レースでは発馬でモタれてレースに参加することができなかった。鞍上の川田騎手としてはハナを奪うつもりだったはずだ。前走の京都大賞典5着は、ゲート内でチャカチャカしてモタれ掛けたが、何とか真っすぐ出る。直後に鞍上が手綱をしごいてハナを主張する。外のネコパンチがハナを奪ったために2番手に控える。いつもなら掛って反抗するが、この日はスムーズに2番手から折り合うことができた。首を上手く使い、スナップの利いた走りは3歳秋の菊花賞当時を彷彿とさせるもの。直線は切れ味に勝る上位馬に屈したが、最後まで諦めない走りをしていた。ひと叩きして乗り手に従順になり、体全体を柔らかく使えるようになった今なら復活を期待できる。持久力勝負は望むところ。

 ビートブラックは1角までの松岡の手綱捌きがポイントを握る。18番枠発走のため道中で馬込みの外めを通らされることを嫌い、必要以上に出して行くと掛ってハイペースに巻き込まれてしまう危険性はある。強気の松岡だけにそれが怖い。そういう展開になれば飛ぶ可能性は高い。

単勝:⑫ オウケンブルースリ
3連複:⑫⑤⇒全通り

京都11R みやこS
◎エスポワールシチー
○ヒラボクキング
 
 エスポワールシチーは不動の本命。前走の南部杯4着は、テンからガンガン飛ばし明らかなオーバーペース。それでも、直線で後続を突き放し逃げ切るかの勢い。最後は脚が上がってしまったが、負けて強しの内容だった。厳しい展開と久々でデキはひと息だったこを考えれば中身は濃い。ひと叩きして佐藤哲に手綱は戻る。58㌔なら負けられない。

 ヒラボクキングの動きがヤケの良い。今週の坂路では、ゴール前で仕掛けられると手応え十分で併走馬を突き放してしまった。大きなフットワークで凄い迫力だった。前走の平城京S1着では、3角から早めに競られる苦しい競馬だったが、直線で二の脚を使って後続を突き放した。控えても切れ味を使えるタイプだ。